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羽鳥高広
2024年5月3日 09:24
ブッダガヤでの滞在を始めてまだ日の浅い頃、宿の外へ出たところで一人のインド人に話しかけられた。アショーカと名乗るその男は、齡は四十後半と見えるのだが、少年のような小さい体をしておりちょっと異様な雰囲気を醸し出していた。しかもその両耳は西洋ファンタジーでお馴染みのあの架空種族「ゴブリン」のように尖っていて、その体の小ささもあって本当にゴブリンのようだった。更に異様だったのはその血走った目だ。たま