#10 男女7人!トラウマを抱えた危険領域
いまでこそ「個人情報」の取扱いは、厳格化されていますが、平成の初期までは、雑誌等に「サークル仲間募集・友だち募集」など、ごく当たり前に「主催者・個人の連絡先」などが掲載されていました。
20代のころ、雑誌に掲載された「個人」が募集する「コミュニティー」に参加し、そこでの出来ごとで「トラウマ」を抱え、それ以降、「コミュニティー」に参加できなくなります。
しかし、現在では、「複数のコミュニティー」に参加し、少人数ではありますが、「自身が運営するコミュニティー」も持っています。トラウマを「克服」する方法とは、一体何だったのでしょうか。
当時から「仲間が欲しい」という意識は強く、自分の趣味嗜好に合った「コミュニティー」に不安を抱きつつも、申し込みました。
当時は、「ネット・スマホ」も存在しない時代でしたので、「手紙」を通じて主催者とやり取りをしていました。
初めての顔合わせは、東京の池袋の「居酒屋」です。「期待と不安」を抱えながら、扉を開けると、少し年上の男性と女性が7人います。
挨拶を交わし、時間が経つにつれて、男性たちは仲間同士で、男性の新規参加者は私一人だけということがわかりました。
そう主催者の「目的」は女性の友人を作り、一緒に旅行やイベントを楽しむことで、最初から私は「対象外」だったのです。
なぜ最初からその旨を伝えてくれなかったのか「コミュニティー」は怖い、人々は信用できないと感じ、私は自分の殻に閉じこもるようになりました。
しかしながら、もしその時私がノリノリの青年だとしたら、展開は違ったかもしれません。
この出来事を通じて、「他責感情」の多い、知らない人との交流を避ける私になりました。
コミュニケーション下手に、悩んでいた私にとって、いきなり「リアル」の場所に、参加することは「危険領域」だったのかもしれません。
とにかく当時は情報がなかった。自分のことを、隠しながら生きていたので、人に「コミュニティー」を紹介してもらうこともできず、とにかく飛び込んでいくしかなかったのです。
「インターネット」時代の到来が、私の殻を破ってくれました。「Zoom」や、ニックネームの「SNS」でさえも「リアル交流」する前に、信頼構築することが、可能になりました。
数多くある「コミュニティー」も事前に、会の方向性や、どのような人がいるのかも把握できます。
いま、私が参加している複数の「コミュニティー」も「リアル」で、お会いする前に、「Zoom」や、顔出し本名だしすらない、「Twitter」で交流を深めてから実際にお会いしました。
リアル交流の初回から、全く違和感なく入っていけますし、そこに知らない方がいても、事前交流している誰かの、お知り合いなので、「不安」も感じません。
なんども「コメント」等で、やり取りしている方と、「リアル」で、初めてお会いする時は、憧れの俳優や、女優さんに、あうような感覚で「ワクワク」しながら、出かけていくことができます。
不安を抱えながら、会場に向かっていた昔がうそのように(笑)