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#37 その瞬間に感じた「2つのこと」から導いた正解

わたしは、リアル・オンライン問わずに、即断で解答や質問する場面などがとても苦手です。みなさんは、スラスラ頭に浮かんできますか。

例えば、「セミナー」などで、「質問は、ありますか?・隣の人と組んで、フィードバック(改善点)して下さい」など、その場で、自分の考え(質問など)を、伝える場面や「正解」がない時などです。

一方で、事前に資料を作り、解答を用意し「プレゼンやスピーチ」等をすることや、「質問・解答」することは、全く苦になりません。

なぜなら話す内容の「正解」が、担保されているからです。

輪講会でも私は他の人の発表にコメントをするときには、その人の話にとくに合わせるようなことはせず、刺激を受けて自分の頭が勝手に動いて出てきたことをそのまま話すようにしています。

畑村洋太郎著『新失敗学 正解をつくる技術』より引用

先日ある「オンライン会」に、参加しました。4人の参加者で、お互いが「今」自分が行動している事に対し、それぞれ「フィードバック」をします。

わたしが、もっとも苦手としている「シチュエーション」のうえ、少人数なので、逃げることもできませんし、そもそも「フィードバック」に、「正解」などありません。

全員が、初対面ということで「正解」を意識せずに、「その瞬間に感じた2つのこと」を、取り繕わないで伝えてみました。

相手にとってもその方がプラスになるようで、私のコメントに刺激を受けて逆に発表者の頭がまた動き出したり、私と発表者のやり取りを聞いている参加者の脳が勝手に動き出して、思わぬ形で考えが進むということが、しばしば起こります。

畑村洋太郎著『新失敗学 正解をつくる技術』より引用

結果的には、それによって、議論が活発になり、わたし自身も貴重な「フィードバック」を、受けることができました。

はじめての「授業参観」の時に、意を決し手を挙げ、答えたところ、見事に不正解で、同級生・先生・観覧者に「失笑」された事があります。

とても「みじめ」「恥ずかしい」この体験が、恐らく「トラウマ」に、なっているのかもしれません。

相手が自分の頭で必死に考えている場合、これはこう考えるとよいよというような具体的なアドバイスは必要ありません。
 
むしろ一見するとまったく関係のないように思えることであっても、自分が刺激を受けて頭の中からでてきたものを話すと、相手もまたそれに刺激を受けて頭が動きだすようです。

畑村洋太郎著『新失敗学 正解をつくる技術』より引用

「オンライン会」で、「その瞬間に感じた2つのこと」を取り繕わないで、話せたのは、議論に刺激を受け、脳が勝手に動き出して、出てきたことだからでしょう。

終了後に「笑われたかな・見下されたかな・嫌われたかな」不安になり、後悔していましたが、会を取りまとめる方の「終了報告コメント」に「新しい風も迎えて新鮮な場になりましたね」と、ありました。

今までは「正解」を答えることに、意識が向き刺激を受け取ることができず、議論やセミナーそのものに集中できず、即断で質問や解答することが、できなかったのかもしれません。

「正解」は、事前に用意するものではなく、後から見つけていくものかもしれませんね。

#38「生きづらさ」を感じたら!こちらから

引用させていただいた「本」


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