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雨が止んだら、花と小鳥に会いに行こう

 伊勢神宮内宮が花の名所だという事は、
実は意外に知られていません。
宇治橋を渡り正宮に向かう参道の周囲は、
内宮神苑といって日本中の由緒ある木々が
四季折々の花を咲かせています。
 2月は冒頭写真のアタミザクラが満開。
河津桜より早く咲く品種です。
神苑に入ってすぐ、左側の木々の中に、
ひっそりと一本だけ健気に咲いています。


カンヒザクラとメジロ

 その神苑のちょっと先(建物の近く)に、
これも一本だけ、紅色が鮮やかな、
カンヒザクラの花が咲き始めます。
メジロが頻繁に蜜を吸いにやってきます。

 内宮神苑で良く目につくのはやはり梅でしょう。
その芳香ですぐにわかります。
白梅紅梅、一重に八重、梅の種類も様々です。


アセビの花

 神宮内宮のいたるところで目にするのが、
スズランのような愛らしいアセビの花。
多くは白い花ですがたまに薄い紅色の花も。
 清楚で美しい花ですが、このアセビ、
漢字で書くと「馬酔木」。
馬が食べると酔ったようになる木、ですが、
実は猛毒の木です。
最近の野山では鹿が他の低木を食べ尽くし
アセビばかりが残っているようです。
 美しいものには毒がある・・・。
そういえば、スズランも、彼岸花も、
毒のある植物は意外に多いですね。

 こんな伊勢の森の自然を毎月撮影し、
名古屋の民放地上波で放送しています。
TBS系CBC-TV「チャント!」の中で、
2月23日(金)17:30分頃の放送予定です。

 伊勢神宮の奥にある禁断の森、
「神宮宮域林」の自然も放送します。
よろしければ、ぜひ。


神宮宮域林に咲くヤマアイの花(古代の藍染の原料)