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夏鳥が来る

4月14日 ツバメ初見。
桜は楽しむ前に葉桜になった。
新聞の花盛りニュースが気持ちを煽る。
季節は待ってくれない。

こんにちは。
どこ行かずとも毎日鳥の声を聞きながら仕事しています。
久々にBIRDER5月号をジャケ買いしました。余計な文字やイラストが無くて印象強いノゴマが目印。
特集は「鳥の鳴き声聞き分け講座」で、今の環境には一番役立つのではないかと思ったからです。
・・・あ、いや、ちゃんと仕事をしながら、BGMとして鳥の声を聞きます。
もう関東では新緑になっているかと思いますが、東北はまだ若葉なので、夏鳥の予習を今日は話したいと思います。


・鳴き声で探そう

当たり前ですが、この時期は耳で鳥を探します。
なぜなら盛大に鳴いてくれるから。
野鳥側としてはメスへのラブソングであって人を呼ぶつもりなどありませんが、鳥見人にとってはありがたい存在表示であります。
ツガイになって雛が生まれると警戒ソングに変わるので、美声を聴くなら今からがシーズンです。

渡り鳥は世代順(年齢順?)でやってくるそうですが、ツバメは繁殖経験のある成鳥オスが先陣をきって、老鳥や若鳥が後からくるそうですね。
オス鳥の事情を知りませんが、ベテランのオスは後から来ても若手に勝つ自信があるんでしょう。
つまり初見で確認した鳥は若いオスである確率が高い。
一個体ごとの年代を見分ける技術はありませんが、さえずりの美声を聴き比べると「うまい!」「声枯れてるな〜」「まだ若いなぁ」と適当に思います。
でも大体「うまい!」と思うオスに目を向けると立派な成鳥であることが多いので、聞き比べは後に探鳥技術の向上に繋がっています。
フィールドに行く前に、見たい鳥の鳴き声を予習しましょう。
もしフィールドで分からない鳴き声を聞いた時は、スマホに音声を録って家で調べましょう。

これは今だにやります。
同じ調子で歌わない奴も居れば、モノマネしたい奴も居る。レパートリーが多すぎて混乱しますが、見破れた時にはゲームに勝った気になります。


・居る場所を考えよう

時間帯によっては鳴かない鳥もいるので、沢山の鳥が鳴いている日の出前に目的地に出かけます。
空がやや明るくなってくる頃に熱唱する鳥が多いです。
とはいえ、鳴かずに身を潜める鳥も居るので、どこに居るのかは知識頼り。
明るい林が好きだとか、木のてっぺんが好きだとか。薮が好き、水場の近くが好き、棲息場所の好みを知ることが大切です。
私はあまり撮りませんが、この時期はカワセミの求愛給餌が人気のような気がします。
カワセミも縄張りの中でお気に入りの位置があるようですから、同じフィールドに根気強く通って定位置を把握するしかありません。

それと鳴かないメスの探し方。
さえずってるオスを見つけたら、近くを見渡す。
オス同士の縄張りの争いが始まると難しいですが、オスが移動せずに鳴いている時は近くにメスがいることが多いです。
オス中心にメスを待つということになります。
フウチョウ科のようなパフォーマンス(ダンス)は踊りませんが、ウグイスだって声だけでアピールしているわけではなく、メスが近くに居ると小刻みに羽根を振るわせてアピールします。
声以外の魅力がある鳥も多そうです。

宣伝のような書き方になりますが、今月号のBIRDERは初心者の方に役立つ内容です。
サンコウチョウの聞きなしが月日星だと思っていたのに、イカルも三光鳥であることを今回初めて知りました。まだまだ知らないことがありそうです。

本日のトップ画像はハウチワカエデ。密かに、もみじやカエデも5月に花を咲かせています。
鳥待ち時間に植物に癒されることも良いですよね。
野鳥以外のこともtwitterで呟いていますので、私の地鳴きを聞きたい方はそちらもフォローしてください。笑(noteと連動していますので、更新情報も確認できます。)

皆さんのnote記事も昼休みに読んで楽しんでいます。
ではまた。





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