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葛飾会議 後編 〜ブルワーになるまでから現在〜

ども!最近ハマっている酒場放浪記。酒を飲む時は吉田類のように親指を立てながら小さなガッツポーズをし、美酒への敬意を表現することを心がけております きちブルーイングです!

前記事、葛飾会議〜ワールドワイドナイト〜でお話ししたプレゼンの続きである、ブルワーになるまでから現在の状況までをご紹介していきます。

ビール醸造人(以下ブルワー)になりたいと思っていた2017年、当時私がよく通っていたBrew Pub N.W. (現在閉店)のオーナーだったサトミさんから、大阪の阪急百貨店で行われる”ポートランドフェア”に知り合いのブルワー がアメリカから来るからとお誘いを受け行った時のこと。

「せっかく大阪まで来たし、西側のブルワリーやビアバーに寄ってみようかな」と軽い気持ちで旅を始めてみたことがきっかけ。どうせなら履歴書持ってブルワリー に直談判してみよう!と2泊3日の荷物だけを持って、京都→淡路島(友人の店で1週間働く)→徳島(初四国)→高知→愛知→三重→静岡を放浪。「ブルワリーという聖地へ、酒を求め、肴を求めさまよう」と酒場放浪記のようにさまよい続けること2週間、洗い続けたパンツには穴が空いておりました(新しいの買え)。

そして旅の最終地 静岡で訪れたベアードブルーイング。仕事終わりにたまたまタップルームで飲んでいたオーナーのブライアンに直接働きたい意思とビールへの思いを伝えたところ、私の情熱が直に伝わったのか、はたまた働きたいからとこんなところまでわざわざ来た奴を無下に帰すのも可哀想だと思ったのか、いきなり来たヒゲロン毛に困惑してはいたものの、後日正式に面接する日程を取り付け、見事ブルワーとして採用いただけることに。やっぱ行動してみるって大事です。

昨年よりキャンプベアードもオープンした伊豆の修善寺にあるベアードブルーイング。

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ブルワーの世界へ入れてくれたブライアン&奥様のさゆりさん

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最大12,000Lが入る発酵タンク。オーストラリア周遊時に行ったリトルクリーチャーズ同様に巨大発酵タンクを眺めながらビールを楽しむことができるベアードビールは、海外出身のスタッフも多くいる国際色豊かなブルワリー。そんなベアードでは250L,1000L, 6000Lと容量の異なる醸造設備を3つも所有しており、定番や季節限定、イベントビールなど年間70種類を超えるビールを製造しています。

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当時の私の上司であるクリスさん。現在、千葉県の蘇我駅に自身の店舗”Shiokaze Brew Lab"を開店させ、様々な醸造所で仕込んだオリジナルビールやクリスさん選りすぐりのクラフトビールを提供しており、現在私同様に醸造所設立に向け準備中。

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仕込み中の私。首の血管がパンパンに膨れるほど頑張ってますね。

ブルワー写真

ベアードでは多くの醸造経験と人との出会いをいただき、その後

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ということで、現在醸造・店舗共に規模を拡大し、この8月に新店舗をオープンしたさかづきBrewing。旧店舗では200Lという小規模でありながら多種多様で繊細なビールを醸しているさかづきは、ビールのみならず凄腕シェフが腕をふるう絶品料理が楽しめる東京を代表するブルワリーレストラン。

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白や木の色味などを基調にした明るい店内は女性にも入りやすく、たまにカウンターの一人席が女性客だけで埋まる日もあるくらい、男性比率が圧倒的に高いこの業界において、老若男女問わず幅広い層に支持を受けている人気店。

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ここに来てスライドを多用して、文章作成をサボり始めましたが、つまり!

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ということです!(写真の醸造設備は実際に検討しているメーカーのもの)

そして、私が現在住んでいるここ立石。せんべろのメッカ、下町の酒都として名高い呑んだくれの町。酒造りに持って来いなここで、現在絶賛物件探し中でございます!

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そして最後はこちらのスライドで締めくくらせていただきました。

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ここ立石には、今でも行列が絶えないもつ焼き屋の名店「宇ぢ多」を筆頭に、おでんの老舗「丸忠」、そこの御子息がオープンさせた「二毛作」、餃子の名店「蘭州」、絶品鶏料理がいただける「鳥房」、そして私の行きつけで日本酒〜自然派ワインまで取り揃えた「ブンカ堂」など、その他にもフレンチやイタリアンなどここには書き切れないほどの料理処・呑み屋の名店ひしめく立石は、呑んべいのための町と言っても過言ではないくらいの酒場町。そんな町を構成する魅力の一部として、あくまで脇役として、ビール醸造所があっても面白いんじゃないか。選択肢が増えるって楽しいことだと思うんですが、立石にはビール醸造所まであるんだってよ、ってことで先輩方の名店に行くついでにでも寄っていただき、下町ハイボールからクラフトビールまで様々なお酒を楽しんでいただけるような町って楽しいなって。(ちなみに食事の持ち込みは自由にする予定ですので、テイクアウトした名店の味とクラフトビールを合わせるなんて楽しみも!)

そんな思いを込めたビール醸造所を作りたい。

早く皆様に楽しんでいただけるビールを作れるようになりたい。

やってやる。

吉田類

いつか吉田類の親指を立たせてやる!!

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