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病院での活用

埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科

小児心臓科 講師 小島 拓朗 先生

小児心臓科は、処置が非常に多く、小さいお子さんが多いところです。
こどもの場合には、痛みという以前に「怖い」とか「漠然とした不安」が大きいと感じています。
おとなであれば言葉で説明して理解できますが、こどもの場合は難しいところがあります。
こどもの不安を少しでも取ることができ、侵襲性の「ない」方法であるため、導入しました。

2歳3歳のお子さんから使っています。
年齢の上限はなく、処置に不安を感じる場合は、年齢が高いお子さんも十分適応になります。

ARから始め、本人の様子を見ながらVRに変えています。
何も見えなくなることが心配になる子がいるので、普段見えている景色も見えるARから始め、本人が希望すればVRに変えます。

病棟では、採血や点滴ラインの確保、心エコー検査等で使っています。
集中治療室では、ドレーンや点滴ラインの抜去など、少し痛みを伴う処置にも使っています。

今後は、CT検査に使ってきたいと思います。
CT検査もある程度時間がかかるので、現在は鎮静剤を使っています。
(AR VRを使うことで)CT検査時の鎮静剤の量を減らす、あるいは鎮静剤を使わなくても検査ができるようになることを期待しています。

落合 香夏 看護師

今は主に採血などで使っていますが、今後は、安静の時間が長い心臓カテーテル検査でも使っていきたいと思います。

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