今年AV女優デビュー5周年以上の方々。株価急反発を期待しています。

AVの撮影現場ほど、密なものはない。コロナウィルスに冒されてもおかしくはない。そこいらは業界でも徹底しているのだろうが、5年以上経験している人間がひっそりと影を潜めた。現場の密さを知っているからであろう。それまで人気取りだったり、実力を認められていた女優は繋ぎ程度に一本ほど撮影したぐらいであった。

ただ、これは極めて主観的だが、彼女たちの多くが、カメラから遠くなる寸前で売り出した作品の多くに、演技でもシチュエーションでも、または衣服などに、どこか自分の中の売り込みスタンスを「これだ!」と思って博打打ちをした小さい痕跡がある。

では5年以上のキャリアを持つ彼女たちは何をやっていたのか?
答えは簡単で「自分磨き」である。ある人は前からやってみたかったことにチャレンジをしたり、またある人はディナーパーティーと称してファンと長い時間触れ合ったり、ある人は肉体を鍛えたりするなど、カメラから遠ざかって自分の価値を高めていた。面白いのはポージングを作って、絵画の参考にと売っていたことだ。ジャケ写の得意な女優が参加している。

これらのことが何を引き起こすのかは大方おわかりであろう。
コロナ禍からすっかり解放されれば、仕事に復帰する。「自分磨き」をしてきた女優は、購買層のことや今までの演技を客観的に分析しているはずだ。監督の指示ぐらいは温度でわかる。監督の思惑と市場が自分に欲するポイントを掴んでいるから、それをコネクトして表現すれば、自分に対する見方のレンジが広がり、今までのファンはもとより「スゲェなー」といって飛びつく新規ファンも現れる。

コロナ禍でデビューした新人は当然焦る。それまでは制作会社が閑古鳥が泣かないようにとバンバン新人を登場させた。つまりサプライヤーのコスパが重視され新人が投入されたことになる。しかし失敗が多い。100言って1わかれば、それでまあいいだろうと妥協をする。

そこにコロナから解放されて現場5年以上の女優が帰ってくれば、「いつものとおりで。」と言われ、「はい」と答えてNG僅かでオッケーが出る。新人でも努力家ならばカメラの角度とか採光とかは計算はできるだろう。しかしベテランはそれを超えた感性を備えている。スタミナでは新人に及ばないが、市場のニーズに応じた作品の仕上がり具合からすれば、ベテランを使ったほうがコスパ的に遥かにお得だ。

ベテランは今の自分の価値が低くなっていくことを、仕方がないと諦めている。しかし「明けない夜が来ることはない。」の言葉通り、アップデートした自分が見せられることを望んでいる。

蛇足ながらどんな作品がでるのか?
予想するにシリーズ物が多くなるだろう。また、性的興奮を叩き出すのではなく、むしろ、生きるために必死な人間に対してささやきかけるような、しっとり感が売れ線ではないかと考える。

急反発がいつになるのだろうか。まあそれほど遠くはないだろう。

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