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双極性障害のI型とII型の診断基準

こんにちは
お身体に気をつけてお過ごしでしょうか?


ところで、

いま、読んでいる本で
双極性障害のI型とII型の違いについて解説してありました。
DSM-4によれば、I型かII型かを知る指標として
躁の状態が、量が多いか少ないか、もしくは質が高いか低いのかについて取り上げていました。

著者の見解は質だそうですが、理由としては

・I型は、躁の状態が1週間以上続く、そして入院を必要とする

・II型は、軽躁の状態が4日以上続く、そして入院はしないだそう。*入院した場合はI型

現役の医師らが誰もが同じ診断名を下せるために作成されたマニュアルの様なもの(DSM-4)であって、上記の様に量でみるのは、おかしいと判断しています。(1週間以上だとか入院するかしないかだとか)



では、どうやって質をみるのかというと

・I型は観念奔逸がみられる。思考が飛ぶ。

・II型は軽い観念奔逸がみられ、思考がやや飛ぶが、一部はひとつのことを熱中して取り組み、仕事や何かしらのプロジェクトに成功する場合があると言われている。

残念ながらI型は何かしらの作業や活動に成功することは記されていません。観念奔逸とは、支離滅裂な思考で、躁になる前である前駆症状のときに気分が悪く、焦り、不安、行動化、人や物に当たったりするといいます。

つまり、双極性障害のⅠ型かⅡ型かを判断するためには
「量」ではなく、「質」をみる必要があり、診断基準で羅列しているものだけでは判断が難しいということです。
整形外科や内科などの診療科と大きく違うことは、診断をすることが難しいということです。
なので誤診されやすく、医師の判断だけでなく、日頃の体調などの行動の記録をする必要があることが裏付けますね。

なので・・・
双極性障害は、Ⅰ型、Ⅱ型かどうかに限らず、単極性のうつ病、境界性パーソナリティ障害、統合失調症との相違・・・など
あなたの日常の一部分を掻い摘んで説明したところで、医師との診察場面では一部が全部だと判断されてしまいます。
そのため、日頃の行動を記録すること、思ったことや感じたことを日記に書き留めておきましょう☆
 

参考資料
内海健 うつ病新時代


また会いましょう!

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