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[初級編]双極性障害のトリセツ!

#双極性障害
#軽躁期間
#うつ期間
 
 
 
入門者→初級者→中級者→上級者
 
 
 
つづき
 
『[入門編]双極性障害のトリセツ!』
#双極性障害 #軽躁期間#うつ期間 「軽躁」のメリットについて記されている本をまずは紹介する。    「軽躁」の期間は生産的で実践的にまとまった作業ができる。そ…
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「軽躁」のメリットについて記されている本をまずは紹介する。
 
 
 
 
「軽躁」の期間は生産的で実践的にまとまった作業ができる。そして、一定の成果をもたらすこともある。
 
『うつ病新時代 双極Ⅱ型という病』著:内海健
 
 
 
 
 
 
 
 
軽躁病者は常人より仕事の量がはるかに多く、かつ「うつ」にならないから、いわばもっとも得な性格である。
 
ただ、ここにあげた2人(中島健蔵氏と遠藤周作氏)はやはり偉大な軽躁病者であって、ふつうの軽躁病者は、いろいろなことに手を出し、結局はどの分野でも大成しないオッチョコチョイが多い。
 
『マンボウ雑学記』著:北杜夫
 
 
 
 
 
軽躁は愛らしい性格なのかな(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
では、ここから先は
 
・「軽躁」で一定の成果を上げる方法
・偉大な「軽躁」になる方法
 
について解説・考察していく。
 
 
*軽躁は、双極性障害のⅠ型、Ⅱ型にもありますが期間が異なります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
《気分の強弱の表》
うつ・うつの前兆・通常気分・軽躁への前兆・軽躁
 
−2・−1・0・+1・+2
 
うつ:−2点
うつの前兆:−1点
通常気分:0点
軽躁の前兆:+1点
軽躁:+2点
 
 
 
 
 
 
 
入門者→初級者→中級者→上級者
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
初級者
 
目標:通常の気分を知る(0点)

あなたの本来の性格を知る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
《本来の性格とは?》
「脳の障害」の影響とは関係しない、本来のあなたの性格のことを指す。
 
いま一度説明する。双極性障害は、「脳の障害」である。「心の障害」ではない。はい、ここポイントね。
 
「脳の障害」とは、「脳の化学物質の異常」によって、その領域を支配している部分、つまり前頭葉、海馬、扁桃体などが影響される。その結果、「気分の変化を司る領域」が障害され、自分の意思とは関係なく気分が勝手に変わる仕組みである。
 
 
 
 
例えば:
「うつ」期間:
前頭葉の血流の低下や化学物質の異常により、脳の障害が起こる。
 
すると、物事の判断力や思考の回転の低下などの症状が出る。
 
日常生活では、会話をしているにもかかわらず言葉が出てこなかったり、知人がランチの誘いをしてきたにも関わらず、行くか行かないかを決められなかったりする。
 
これらは、あなたの意思とは関係なく「脳の障害」が理由で、気分が操作されている。その結果、日常生活に支障が出る。
 
つまり、そこにあなたの本来の性格が入り混じるも「うつ」が入り込んでいるために「通常の気分」ではないってことだ。
 
わかりやすくいうと、「嬉しい」「悲しい」などの気持ちは、「脳の障害」によって「感情が操作」されることで、あなたが「嬉しい」だとか「悲しい」気持ちになっている。
 
けれど、あなたが感じている「嬉しい」とか「悲しい」気持ちは、感情として湧き上がっているもの。
 
なので自分の感情・・・「こころ」がイコールだと思い込むので、「うつ病に支配されている脳」になっているにも関わらず「自分はネガティブな人間だ」とか「自分は何も決められない性格なんだ」と決めつける。
 
だがしかし、「支配されている」ことに気付かないために、「うつ」やら「軽躁」の時に、その場その場でアイデンティティー(自分の性格)を決めて「自分ってなんだろう」と迷子となる人が多く見受けられる。
 
双極性障害は、あなたの性格・特徴ではない。
 
よって、あなたが感じたこと、そして、感じるままに行動したことは、あなたの意思、思考とは関係なく操作されている。(こともある)
 
*通常気分以外の期間はね!
 
つまり、「うつ」や「軽躁」の状態になっている時は、あなたの考えや気持ちで振る舞っている行動ではない!!!
 
はい、ここポイント〜。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
《通常気分を知るためのヒント》
・「いま」を考える
→現実と向き合っているときが多い
 
過去を考えるとき:うつ期間
未来を考えるとき:軽躁期間
 
 
 
・「うつ」や「軽躁」ではない、本来のあなたを知る
→病気になる前のあなたの性格が「通常気分」を知るヒントである。下記を参考にしてみよう。
 
 
・1年で換算した場合
→病状が見られる期間「うつ」や「軽躁」は197/365日
 
→本来のあなた「通常気分」の期間は168/365日
 
*詳細は参考資料参照
 
 
 
つまり、通常気分は1年で約6ヶ月(半年)過ごしている。
気付かない人は多い。
 
なぜなら、双極性障害やうつ病を含む気分障害は、本来の性格・人格が病気によって混同されがちとなり、自己の確立(アイデンティティー)を見出すのが難しいのである。
 
ここでは、初級者としての関門!自己の確立ならぬ通常気分=いつものあなたの性格について知ろう・学ぼう!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
《通常気分を見極めるポイント》
・双極性障害を発症する前の性格を思い出そう
→よくどんな性格だね!と言われた?
 
 
 
・双極性障害を持つ人に多い性格がいくつかあるので紹介する
 
「マーニー型」(Typus manicus)
気まぐれ/自立/古いしきたりに囚われない/おおらか/空想好き/寛大な心/後先考えずに行動する、無鉄砲/活動的/まじめ/親切
*Zerssen1977
 
 
 
 
 
 
「マーニー型」追記
両価性(例:好きだけど嫌い)感情が相反する/表面的な人間関係/共感性がない/自営業や移動の多い職業を選択する/カルト嗜好/タバコやお酒などが好き
*フォン・ツェルセン
 
 
 
 
 
 
「循環気質」
社交的/親切/温厚/良い人/お人好し/明るい/ユーモアがある/活発/感情的になりやすい/無口/寡黙/口数が少ない/平静/気持ちが安定している/憂鬱/気が弱い
*クレッチマー
 
 
 
 
 
 
「同調性」
周囲の環境に気にする/気を配る/全体がうまくいくためには自分を押し殺す/協調性が高い/他の人と同じ意見や態度をとる
*ブロイラー
 
 
 
 
 
 
「執着性格」
‘一度起こった感情が正常人の如く時と共に冷却することがなく、長く強度を持続し或いは寧ろ増強する傾向を持つ‘
熱心/凝り性/徹底的
*下田光造1941
 
上記を説明する。
前述した脳の機能障害について。そして過労状態が続いた、加わった場合、正常人なら「休む」が、「執着性格」の場合、「疲労に抵抗してまでも活動を続け、ますます過労に陥る状態」であり、双極性障害の発症へのジェットコースターへ。
 
2次障害である発達障害を持っていると、まずます加速する。なぜなら「疲れ」の「加減」「限界」「程度」がわからないことが多いからだ。ましてやハイパーフォーカス(過集中)を持っていると尚更、双極性障害を発症しやすい性格・特性であると言える。
 
まとめ
・「疲れ」を知らない&「凝り性」とか「過集中」という性格・特性を、持っている人が双極性障害を発症しやすい。
・これらは「障害」ではなく「通常気分」「本来のあなたの性格」である。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
《周囲の人から自分の性格を知ろう》
 
「360度フィードバック」
→客観的にあなたの性格を知ろう。するとより一層正確に性格をすることができる。
 
方法:別の所属の人たちからのフィードバックを受けよう!
 
だがしかし、「なぁ、自分ってどんな性格だと思う?」って聞くと、多数の人が「良い人だよ!」って答える。
 
本音と建前ってやつだ。言いにくいことは皆言えないことが多い。
 
 
 
 
 
 
よって・・・こう聞こう!!!
 
「自分って○○な性格だと思うんだけどどう思う?」
 
*○○はあらかじめ用意してね。
 
 
すると、大抵ちゃんと答えてくれます。
 
 
 
例:職場の人/家族/幼なじみ/恋人/知人/近所の人/同僚/恩師/サークル活動のメンバー
 
 
 
 
 
 
なぜ?
→ヒトには「別の顔」があるから。
 
所属が異なると別のあなたが見えてくるので、多角的にあなたの本来の性格が見えてくるからである。
 
例えば、「家族」にあなたの性格を聞いた場合、「家族」の一員としてのあなたなので、一面しか見れないのである。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「通常気分」期間:0点
 
として、評価してみてね!
 
前回のブログでも紹介した通り、毎日記録して点数化しよう。
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
《全体のまとめ》
通常の気分を知るためには2種類の方法を説明した。
一つは、病気になる前のあなたの性格を知る
二つ目は、いま所属している人たちから「どんな性格か」を教えてもらおう
 
これらを行ったら、全体的に、多角的に見て、「通常気分のあなた」
「あなたの本来の性格」が見えるようになる!!!
 
 
 
 
 
 
 
 
質問、受け付けてます。
 
 
 
 
 
 
 
 
上記ができれば、《中級者》へ行くことができる。(次回ブログ)
 
 
 
 
 
 
 
 
おわり
 
 
 
 
 
 
 
 
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参考資料

『一流の狂気 心の病がリーダーを強くする』
著:ナシア・ガミー
出版:日本評論社
 
『うつ病新時代 双極Ⅱ型という病』
著:内海健
出版:勉誠出版
 
『マンボウ雑学記』
著:北杜夫
出版:岩波新書
 
『心が雨宿りする日には』
著:中島らも
出版:青春出版社
 
『うつ・躁 回復ワークブック』
著:メアリー・E・コップランド
出版:(株)保健同人社
 
『「うつ」がいつまでも続くのは、なぜ?双極Ⅱ型と軽微双極性障害を学ぶ』
著:ジム・フェルプス
出版:星和書店
 
 
 
 
おすすめの本

 
 
PS☆
初級編となりました。師範は通常通りちょっと厳しいですがちゃんとついてきてくださいね笑

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