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🗣ESAT-J(スピーキングテスト)

都立高校入試に、昨年度より導入されたESAT-J。
今年も11月に予定されている。

解答はタブレットに吹き込む、という形式は、デジタルネイティブの中学生には取っ付きやすいものなのだろうか。

そう言えば、遠い昔、英語を学んだ学校の卒業試験のひとつに、ブースで解答を録音するというのがあった。別の日には、3人の試験官によるインタビューも。やり取りの中で、私が口にしたphraseが、私の知らない歌のタイトルだったようで、3人がいきなり体を揺らしてノリノリで歌い出した。緊張の面接試験が、思いがけず、寛いだ和気藹々のものに。やはり言葉を交わすのは人間相手がいい。

ラボの区切られたブースなら、邪魔な音も入らず、集中出来るけれど、普通教室で一斉にというのはどうなんだろう。隣の生徒の声が聞こえることはないのか。周囲に気が散ることなく、落ち着いて受けられる環境なのか。受験生の立場に立つと、いささか気の毒な気がする。

100点満点の試験結果を、20点満点に換算して、A(20点)〜F(0点)の6段階に割り振り、内申点300点に加えられることを、初めて知る。導入初年度、一番多かったのがC(12点)だったらしい。

この振り分けだと、E(4点)に相当するのは、100点満点の1〜34点まで。つまり1/3の34点取れても、1点しか取れなかった受験生と同じスコアになる? 逆に、1点でも取れば、4点になる!?

7万人を超す受験者の解答はフィリピンに送られ、1ヶ月半をかけて採点されるが、何人が担当するのか、誤採点が無いよう、複数で見直しなどされるのかは公表されていない。当然、基準の申し合わせはあるにせよ、採点者によって判断は異なるだろう。公平に採点することができるのだろうか?

入試の直前に戻ってくる結果は、得点と、A〜Fのランクのみで、どの問題が間違いとされ、どこが正解とされたか、受験者には知らされない???

入試では、1点が合否を左右することもある。懸念が多かったこれらの部分、2年目の今年は是正されるのだろうか。

聞くところでは、ベネッセは今年限りでESAT-Jから撤退、次年度からブリティッシュ・カウンシルが担うという。

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昨年度の問題を見てみる。

PartA: 二つのまとまった英文の音読。Y君にはもっともっと、読みの練習が必要。

PartB: 英語の質問に答える。1,2は絵を見て質問に答える。3は絵を見て、自分の考えを述べる。4は絵について自分で質問する。内容は難しいものではなく、Y君は対応出来るだろう。応答に必要なphraseが出てくるかどうかが問題。

PartC: 昨日の出来事とされる、四コマの絵(サムネ)を見てストーリーを組み立てる。中1程度のphraseで表現できるので、現実離れした展開に、戸惑わなければ大丈夫。

PartD: 米国の中学生のビデオレター(音声のみ)に返事をする、というもの。
"At my school, we can choose our foods for lunch.  For example, I had pizza  for lunch today, and one of my friends had a hamburger. But I heard in Japan you eat the same foods for lunch. In your opinion, which is better for the students, eating the same foods for lunch, or choosing differrent   foods. Tell me why you think so. I'm waiting to hear from you."
返事は、何故そう思うのか理由を添えて、日本人以外の人にも分かるように詳しく、と指示あり。

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採点方法に疑問があるにせよ、このような試験があること自体は、学習のモチベーションになるだろう。

Y君の学校で使われているテキストの各ユニットの構成も、定期考査の内容も、テーマや新しい文法項目を踏まえて、自分の意見を表現するところまで導かれている。

今現在の習熟度を考えると、ハードルは低くはないけれど、対応できない内容ではない。

Y君、そろそろスイッチ入れようか!






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