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東京の真ん中ですてきな雑木林を見つけた!

ここはどこだと思いますか?

ここはどこだと思いますか?
5月某日、この日は天気も良く、湿度が低いので、外出するには最適。都心でも人ごみの少ない江戸城、皇居周辺を散歩することにしました。江戸城の一角、正確には皇居東御苑で見つけたのが、写真の雑木林です。クヌギやコナラなどの落葉樹が生い茂り、新緑が美しい!
「二の丸雑木林」の看板がありました。

二の丸雑木林の看板

 二の丸雑木林は昭和天皇のご発意により、武蔵野の雑木林が復元・整備されたようです。1983年と2002年、2期に渡って落葉樹や下草類が植えられ、現在のようになりました。
 雑木林の中に入ってみると、適度に日が差して明るく、下草も手入れしているのか、適度に茂っています。木々が見渡せ、歩いていて大変気持ちの良くなります。都心でほっとできる空間になっています。木々の緑が美しく、よい季節に訪問したと感じました。

江戸幕府の政策で武蔵野の雑木林は広がる

 二の丸雑木林は、武蔵野の雑木林の復元・整備したものです。
 武蔵野は、埼玉南部や東京中部地域に広がる台地です。雑木林はもともとある自然林のようですが、人々が手厚く育て上げた人工林です。もともと広がっていた天然の常緑広葉樹林が伐採され、落葉広葉樹である雑木林が整備されました。これは江戸幕府の政策によるものです。江戸幕府は初期のころから、雑木林を「薪炭林」として大切にしました。人口が増加する江戸のエネルギー源にするためです。

 クヌギ、コナラなどのドングリから雑木林ができます。はじめ頃は下草をt丹念に刈り、成長を助けます、20年もすれば雑木林になります。できた雑木林は20年ごとに切り払って燃料にします。残った株から元の林に戻ろうとするので、クヌギやコナラ以外の木を丹念に刈り取ります。また、クヌギ・コナラが成長すると、林床は暗くなっていきほかの低木は生えにくくなります。刈り取った下草や落ち葉は、集めて堆肥の材料や家畜小屋の敷材にしていました。

皇居東御苑は9割が外国人観光客

 人ごみをさけて、皇居東御苑に行くことにしたのですが、行ってみると、人が結構いました。そのほとんどが外国人観光客でした。言葉も英語以外のことばが聞こえたので、さまざまな国からの訪問者でしょう。一見日本人のように見えても、聞こえる会話は、中国語だったりしました。全体の9割以上が外国人だと感じました。皇居東御苑は広いので、報道にみられるようなオーバーツーリズムという感じはしません。むしろ、外国人が観光地として緑の多いこの場所を評価していることに感心しました。

大手門から皇居東御苑へ

日本橋では巨大なビルが  

 この後、江戸城天守台に登り、丸の内のオフィスビル街を経由して日本橋まで歩きました。一転してビル群の中を歩いたのですが、日本橋まで歩いて来ると、巨大な壁のような高層ビルが見えました。大きさに圧倒されました。

日本橋にある巨大なビル
日本橋と、建設中の巨大高層ビル

 さらに、奥には建設中のビルもみえました。地上52階、地下5階の複合ビルができるようです。日本橋から見ると圧倒的なボリューム感です。見渡すとこの2棟だけなく、隣にもその隣にも高層ビルがありました。

 日本橋まで歩いてきましたが、ホッとする空間だった皇居東御苑から、足がすくむ思いがする日本橋界隈。東京の真ん中で、雑木林に江戸時代に思いをはせ、巨大なビルに最近の大きな街の変貌を感じた数時間でした。



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