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noteをはじめるきっかけ ~ 学校ビオトープの復活を

学校にビオトープをつくる

 高校で生物を教えています。気がつけば40年くらいになっていました。教師として一通りの仕事は行ってきたつもりですが、その中で一番力を入れてきたのが、ビオトープに関することです。
 自然は守るもの、保護するものと考えてきた私にとって、自然を復元する、創造するビオトープは、逆転の発想、全く新しい思いもつかなかったものでした。
 異動した高校で中庭を改修する話が持ち上がり、先生方と協力して、中庭全面をビオトープにすることができました。池を掘り、地下水を組みあげて流し、コナラ、クヌギなどの雑木やミカン、サンショウなどの果樹を植えました。菜園もつくり野菜を育て収穫しました。近くからニホンアカガエルの卵塊やメダカも入れました。次の写真は、『子どもが変わる 学校が変わる 地域が変わる ビオトープ教育入門』農文協の表紙です。上の写真は、「秋を探す授業」の一コマ。3階にある渡り廊下から撮影しました。この本には、いくつかの学校の事例が載っています。2000年前後には、いくつかの学校でもビオトープがつくられました。

ビオトープ教育入門(表紙の写真)

ビオトープあれこれ

 異動した高校では、ビオトープをつくる場所を確保できなかったので、タフブネを使ったビオトープをつくり、これを青空廊下(渡り廊下)に置いたところ、トンボなどが飛来しました。このビオトープならどの学校でもつくることができます。
 ビオトープは部活動の場になり、授業でも活用できました。生徒達は地域の自然にも関心を持つようになります。見学者の訪問もあり、ビオトープを中心に地域にも活動が広がっていきました。
 県内の生物の先生方と研究会をつくり、ビオトープや自然環境復元の取り組みについて研修を重ねてきました。学校に限らず、さまざまなビオトープを見てまわり、関係者の話を聴きました。「ビオトープあれこれ」は、生物の先生向けに研究会の活動を報告した際の題です。


学校ビオトープの復活を

 学校にあるビオトープは、古い例で20年以上たっています。いろいろな理由もあるのでしょうが、かつてほど活用されず、放置されたり忘れ去られたした例も少なくないようです。先生方と研究会をつくったのも、学校のサポートできないか、多少なりとも経験を共有できないかと考えたからです。
 以前は学校のビオトープのホームページを開設していました。その結果、その学校のビオトープも知られるようになりました。noteで発信することで、あまり利用されていない学校ビオトープの復活にお手伝いができないかと考えました。
 ですから、学校にビオトープがあるが、その維持管理に困っている、これからビオトープに挑戦したい先生方、児童生徒、保護者の皆さん、高校だけでなく小学校、中学校、幼稚園・・・もちろん学校以外でもかまいません。そうは言っても、私自身は経験や技術もそれほどあるとは言えないので、研究会のメンバーにも協力を得て、まずは情報交換の場にでもなればと考えています。
 ここでは、ビオトープに関すること、自然や昆虫のこと、読んだ本など、あまり堅苦しくなく、できるだけ書き続けていきますので、よろしくお願いします。









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