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バイオプラの歴史

バイオマスプラスチックは実は歴史が古いのです。40年ほど前から広く使われています。

バイオプラスチックと言われるものは、生物資源を原料もしくはその一部に用いた「バイオマスプラスチック」と、生分解性のあるプラスチックに分かれます。必ずしもこの二つの弁図は重なりません。なお、欧米では海洋生物資源(貝殻など)を原料に用いたものはバイオマスプラスチックに含まれませんが、日本ではそれも含みます。また、石油石炭天然ガス(=化石燃料)も古代生物から生まれたものですが、これはバイオマスには含めません(定義)。

最も消費量の大きなバイオマスプラスチックは、ウッドプラスチックでした。40年ほど前、ヨーロッパ、北米では、木とプラスチックを複合したウッドプラスチックの使用が始まりました。ヨーロッパでは内装材、北米ではウッドデッキに使われます。木には雨による劣化、虫に食べられるという弱点があり、材木に防腐剤を含侵させるという策が講じられましたが、この防腐剤が人体に有害であるということが明らかになるにつれ、ウッドプラスチックの需要が生まれます。

木は雨・食害に弱い一方、プラスチックは紫外線に弱い。この両者を複合化したウッドプラスチックは、雨にも虫にも紫外線にも強い素材となりました(すばらしい!)

日本では20年ほど前からバイオマスプラスチックのベンチャー企業が20社程興りましたが、その殆どは力尽きてしまいました。それは、作っても誰も買ってくれないからでした。例外として、ウッドプラスチックを作る何社かは、荷役パレット等として出口(製品需要)があったことから生き残ることが出来ています。なお、弊社は古古米から作った製品を自治体にご採用頂いたことから量産化が可能になり、この技術を今日まで生き残らせることが出来ました。ありがたいことです。


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