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益子の住み処#8 廃材で作る庭アイテム

梅雨が明けて夏らしい日差しがやってきました。都会はうだるような暑さかもしれませんが、益子の林の中では心地の良い木漏れ日を感じます。

夏の益子の森

今回は、私がこれまでに廃材で作ったお庭アイテムについてお伝えします。
ある日、私が益子でお世話になっている方から、「古い家屋を解体したから、その廃材を薪材料として持ってってあげるよ。庭に置いとくから~」と連絡があり、「ありがとうございます!助かります!」と軽く返事をしたのでした。
そしてその週末に益子に行ってびっくり。どうやら、2tトラック2台分の廃材を我が家の庭に持って来てくださったそうで、庭が廃材まみれとなっていました。ご近所の方はさぞビックリされたことと思います。

廃材

必死の思いで家の裏の見えない場所に移動したのですが、家の中の薪ストーブの薪として使うには、釘が所々に残っていたり塗装の心配もあったのであまり気が進まず、屋外の囲炉裏でのバーベキュー用の薪にすることにしました。ただ、それだけでは使いきれないので、廃材でお庭アイテムを作ることにしました。

これまでに作ったアイテムは3つ。鳥の巣箱、プランターカバーそしてベンチです。どれも自信作です。

小鳥に来てほしくって作った巣箱

冬の時期に我が庭に遊びに来てくれる小鳥達が本当にかわいくって、近くで小鳥達の様子を観察したいと思い巣箱を作ることにしました。
営巣してほしい鳥の種類によって巣箱の大きさは異なるようですが、うちではヤマガラやシジュウカラに来て欲しかったので、本を見てそのサイズのものを廃材で作ってみました。

巣箱2

廃材の難しさは、材の厚さが一定ではなかったり、歪んでいたりするのですが、なんとか形にすることができました。
巣箱を取り付ける位置も色々悩みましたが、キッチンの窓から見えるところで、小鳥達も安心できるように林の中にしました。残念ながら、今年は営巣してはくれませんでした。。。来年はまた別の場所に設置して見て、様子を見ようと思います。

巣箱設置

ハーブ用のプランターカバー

ほんの気まぐれで作ってみたのがプランターカバーです。玄関先にハーブを植えて、ちょっとした料理にすぐ使えるようにしたい思っていたので、ハーブは畑ではなく、プランターに植えることにしました。
本来であれば、陶器等の植木鉢を使いたいのですがこれが結構高価で、残念ですがここはプラスチック製のプランターを購入しました。プラスチックは紫外線に当たると劣化が早まります。これを防止するため、また見た目にもナチュラル感を出すために、廃材でプラスチックカバーを作ってみました。

廃材プランター

気まぐれで作った割に、なかなか出来栄えもよく、植物との相性もいいために気に入っています。

お庭がナチュラル雰囲気になる廃材ベンチ

こちらのベンチはかなりの力作です。廃材ではなく、冬に選定した樹木の剪定枝と、材木屋さんの倉庫に眠っていた板材をとっても安く譲ってもらったもので制作しています。
剪定枝の湾曲した部分がちょうど背中の丸みに沿うように作ってみました。なんだかんだで3日間くらいかかってしまったのですが、座り心地が良い上にナチュラル感もあり、庭に置いて奥だけで雰囲気が出ます。

ベンチ


以上、3つ程廃材で作った庭アイテムを紹介しましたが、廃材庭アートの可能性は無限大です!私はこの後も薪棚を廃材で制作しました。庭アイテムなので、多少の歪みなども気にする必要ないですし、材料もタダです。
ただ、道具だけは揃えていた方がいいと思います。ノコギリや金槌などの基本的な道具の他、電動ドリルと電動丸ノコくらいはあった方がいいです。私は、これらの道具の使い方を長野の諏訪にある、ReBuilding Center Japanさんが開催している廃材DIYワークショップ(現在はやっていないようです…)に参加して教えてもらいました。
怪我をしては台無しなので、基本的な使い方はプロにちゃんと聞いた方がいいかもしれませんね。

今回譲ってもらった廃材は、家屋として長いお役目を果たしてきたものですが、まだまだ使い道が無限大に残されています。端材だって、薪になってくれます。灰になった後は、畑にまいて肥料になります。一方で、これらを捨てるとなると処分費も相当なものになります。
益子での暮らしは、自然から頂いたものはちゃんと自然に還すという、少し前までは当たり前だったことを実践できる暮らしのスケールだと思うのです。

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