益子の住み処#16 大谷石を使った庭アイテムDIY
あっという間のゴールデンウィークでしたね。益子の田んぼの多くにも水が入り始めて、里山の景色がすっかり変わってきました。
連休は生憎の雨続きでしたが、益子の住処では連日庭づくりでのステイホームをしていました。今回は、前回の記事でつくった小川まわりに、大谷石で色々とこしらえてみた件についてお伝えします。
小川の周りの大谷石の作品たち
今回、大谷石でつくったのは、小川にかける石橋と雨水タンクから水を受けるためのガーデンパンです。
大谷石について
大谷石に限らず、石という素材は半永久的にリユースできる材料です。昔から、人々は石を使って様々な物をつくってきましたよね。石畳の道や、石蔵、石積みの壁、石橋などなど。
重量があるために重機がないと使いづらいというのもあるのですが、自然素材でもあり庭には馴染みやすいと思います。
我が家周辺では、大谷石を使った塀や蔵をよく見かけます。残念ながら、震災で倒壊してしまったものも多いようで、今回はそんな石蔵として使われていたという大谷石を譲ってもらいました。
ユニック車で二山分を分けてもらいました。庭に置かれるとかなりの存在感です… 本当に使いきれるのか不安になってきました…
大谷石の石橋のつくり方
もともとの計画では、大谷石の厚さを半分に割って、橋として小川に掛けようと考えていました。
グラインダーで半分の厚さのところに切れ目を入れて、平タガネで割ることを試みたのですが、意図しないところで割れてしまい、結局そのままの厚さで使用することにしました。
橋を支える部分(橋脚)にも大谷石を使いました。大谷石は割る方向によっては上手く割ることができます。下図のような方向に割る場合は、グラインダーで切れ目を入れて平タガネでトントン叩くと、素人でもそこそこ綺麗に割ることができました。
ちなみに、グラインダーで削る際は粉塵が舞うので、囲いをしたりメガネやマスクをすることをおすすめします。
大谷石が割れれば、あとは橋脚を小川の両岸に埋め、その際に水平器で両方の橋脚の高さが揃うようにします。その上に大谷石を乗せるだけで出来上がりです。
この大谷石は長さが60cmだったので、何とか二人で持ち上げることが出来ましたが、指を挟んだりしないように注意が必要です。
大谷石ガーデンパンの作り方
以前の記事で雨水を小川に流して池に貯めるという計画をお伝えしましたが、雨樋を流れてきた雨水を受けとめるのがこのガーデンパンです。ここに流れてきた水は、埋設管を通じて小川に流れ込む予定です。
今回制作したガーデンパンの大きさは、外径で750mm×750mm、内径450mm×450mmとしました。大谷石を前述と同じ方法でカットします。大谷石の端材の関係で、下図のようにカットしました。端材をなるべく出さないようにするよう、工夫が必要です。
もともと埋めていた塩ビ管を囲うように大谷石を配置しますが、その前に土をよくよく締め固めて、後々沈下しないようにします。土の上に砂を敷いて高さ調整ができるようにして、大谷石をのっけます。全ての大谷石が同じ高さになるように水準器で確認します。必要に応じてゴムハンマーなどで叩いて調整します。
そして、モルタルで中を固めます。管の入り口に向かって傾斜がつくようにコテを使ってならします。この時、大谷石の隙間にもある程度モルタルを詰めておきます。私の場合は多少水漏れしても構わないと思っているので、隙間を全て埋めているわけではありません。
翌日、モルタルが乾いていて、水を流して傾斜がうまくついていることを確認したら、塩ビ管をモルタルの表面ギリギリのところでカットします。そこに目皿とお好みの化粧石などを敷き詰めれば完成です!
大谷石は比較的柔らかくて、成形もしやすいので、初心者でも扱いやすい石だと思います。うまく割るコツを掴めば、いろんなものに応用できますよね。
我が家でも今後、大谷石のテラスや階段、掃き出し窓の小上がりなどにも使ってみたいと思います。