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【フェルミ推定②】スポーツジム1店舗の年間売上

こんばんは!総合コンサル3年目のおちょんこぽんです。
本日も前回に引き続き、フェルミ推定をしてみたいと思います。

今回のお題は、「スポーツジム
皆さんは、ジムに通っていらっしゃいますか??
かくいう私は一度も契約したことがありません。
なぜって、三日坊主になることが目に見えているからです…


1. 前提条件

舞台を赤坂駅周辺に定め、対象にエニタイムフィットネスを選びました。

エニタイムフィットネスといえば、「マシンジム特化型」として、ウエイトトレーニングやランニング用のマシンだけを設置し、プールやサウナを排除することで設備費・維持費を抑制している点が特徴的です。

24時間営業をしており、午前10時から午後7時以外の時間は、店舗スタッフをゼロにする無人化営業を実施しています。会員は専用キーで開錠して入退するという仕組みです。

料金はジムの建設された立地によって変動があるようでして、赤坂店の場合は月会費約10,000円で通い放題の設定です。

2. おちょんこぽん's 回答メモ

2.1 基礎となる式

赤坂エニタイムにおける1日あたりの売上は、年間5,400万円です。

どうやって計算したか?といいますと、素直に
【会員数】×【月会費】×12ヶ月で考え、それぞれの数値は450人、10,000円、12ヶ月となります。

もう少し詳細に計算しており、
【会員数】
=【(A)1ヶ月間の延べ利用者数】÷【月間平均利用頻度】

と考え、それぞれの数値は1,800人、月4回です。

2.2 延べ利用者数の考え方

延べ利用者数を因数分解すると、
【(A)1ヶ月間の延べ利用者数】
=【①ジムの最大収容人数】×【②1日あたりの回転数】×月間営業日数
となり、それぞれの数値は20人、3回、30日です。 

ここで、「マシンジム特化型」のエニタイムでは、1名のお客様に対してマシン1台が用意されていることが想定されるため、以下のとおり考えます。

【①ジムの最大収容人数】=マシンの数

正確な数は分かりませんが、ランニングマシン×15台+ウエイトトレーニング用マシン×5台と想定し、計20台と考えます。

【②1日あたりの回転数】については、
時間帯と平日土日の2軸4分類で検討します。

時間帯については、朝・夜を19時〜翌10時の15時間昼・夕方を10時〜19時の9時間とおき、2分して考えます。

朝・夜 × 平日 の場合
・出勤前、出勤後の来客が多いと想定し、回転数4回とおく
朝・夜 × 土日祝日 の場合
・土日祝日の朝・夜は、朝に寝坊する人や夜にゆっくりと過ごす人が多く、来客数は比較的少ないと想定し、回転数2回とおく
昼・夕方 × 平日の場合
・出勤中の会員が多く、来客は最も少ないと想定し、回転数1回とおく
昼・夕方 × 土日祝日の場合
・時間に余裕があり、最も来客数が多いと仮定し、回転数8回とおく

上記より加重平均を取り、
15/24×5/7×4+15/24×2/7×2+9/24×5/7×1+9/24×2/7×8
=約3回 となります。

3. リアリティチェック

赤坂エニタイム1店舗あたりの年間売上は5,400万円と算出されました。

以下のサイトによると、エニタイムフィットネス1店舗あたりの毎月の売り上げは600万円(年間7,200万円)とのことなので、今回はまずまずの数値を弾き出せたのではないでしょうか。

4. おまけ情報

前回のフェルミ推定「コンビニ1店舗あたりの1日の売上」において、題材として扱ったコンビニチェーンのセブン・イレブンと、今回の題材エニタイム・フィットネスには、ある共通点があります。

それは、フランチャイズというビジネスモデルを導入していること。
具体的には、本部が、主に加盟店の売上高や利益から一定の割合をロイヤリティーとして受け取る仕組みです。

エニタイムにおけるフランチャイズの場合、1店舗ごとのロイヤリティが定額のため、会員数の増加に応じてフラインチャイズオーナーが利益を享受できるため、好循環を生み出していると、以下のサイトでは分析されています。

エニタイムの国内における店舗数は、2022年3月末時点で約1,000店舗ですが、中長期的には3,000店舗を目指しているとのこと。

ビジネスホテルの中や総合病院の敷地にも新店舗を出店するなど、新たな出店形態も生み出し、チャレンジを続けているようです。

本日も読んでくださった方、ありがとうございました!

終わり



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