メタバースモブプロをするアプリとしてHorizon WorkroomsとSpatialを比較
メタバースでモブプロをした。1回目はHorizon Workrooms(感想)で、今回はSpatialを使った。なのでSpatialを使った感想を中心にHorizon Workroomsとの比較を交えて書いてみる。
写真からのアバター生成が凄い！
Spatialで最初におぉと思うのはアバター生成。スマホで写真さえ撮ればめちゃ簡単にアバターを作れる。時間的には1分ぐらい？精度は、知り合いなら誰か一発で分かるレベル。キャラメイクは結構面倒な作業なのでこの手軽はかなりの強み。
移動はコントローラーで自由！
Spatialで部屋に入ると、コントローラで自由に場所の移動が出来る。Horizon Workroomsは、基本このフリー移動がない。VRなら移動出来てこそ普通だと思うので、Horizon Workroomsにも今後は対応してほしい。好きに動けるのはやっぱり快適。
PC共有した画面も好きにいじれる！
Spatialは画面にオブジェクトを置いて動かすことが出来るし、サイズを変えることもできる。PCで画面共有したその画面も、動かしたり拡大縮小したり、1個だけなら複製もできる。（残念だったのがY軸回転は出来るがX軸回転は出来ない。ちょっと傾けたかった。）。
好きに動いて、好きに置いて、好きに見るのがメタバース！
好きに動いて、好きに置いて、それを好きな場所で好きなように見られる。これぞメタバースって感じがする。多くの人がVRで長時間過ごすのも分かる気がする。最近遊びでVRChatをプレイしたが体験としては近いと思った。
自由移動は意外にベストポジション取りが難しい
自由移動は大きなメリットだが、モブプロのように大きい画面を皆で見ていると、移動によって見え方が変わってしまう。もし映画館がフリースペースだとしたら、きっと皆ベストポジションを探してちょくちょく動くと思う。そうなると他人の動きや場所によってまたベストポジションは変わってしまう。そんな、なんというか「わちゃわちゃ感」は少し感じた。席ロック的な機能と以前の位置に戻る機能は欲しいかな。
Oculus版に画面共有がないのが最大の難点
SpatialのOculus版は画面共有がない。ただWEB版なら画面共有出来て、ペアリングしていればWEB版で作った画面のオブジェクトをOculus版で動かすことは出来る。アバターは別扱いなので自分が常に2人いる状態になる。先ずこれが邪魔。。さらに画面共有したパソコンを編集したい場合は、当然ながらWEB版しか編集出来ない。つまりメタバース空間で話合いをしている状態で、ヘッドマウントディスプレイという目隠しをしてリアルなWEB版を操作することになる。遅延もある。これがモブプロ的に最も厳しかった。
VRチャット体験の比較
Spatialに限らずVRでのチャットは、同じ空間の中で会話が出来る。空間オーディオと手を含めたリアルとの連動があるため、コミュニケーションとしてはzoomなどのチャットとも一味違った質の高い体験が出来る。
ただちょっと驚きだったのが、SpatialのリアルなアバターよりもHorizon Workroomsのアメリカンなキャラの方が、よりリアルに喋っている感覚があった。Horizon Workroomsは席固定なので相手との距離は必然的に呑み会ぐらいの近さになる。この距離が絶妙でそれこそ不気味の谷を感じるぐらいのリアリティがあった。
まとめ
Spatialでやるモブプロはリアルなアバターおかげで知っている相手の分身とやっている安心感があり、好きな場所に移動して大きな画面を何処からでも見て好きなように話せるので、兎に角自由な感じがする。その場所でコードをみながらワイワイ言うのは単純に楽しい。一方で、Oculus版は画面共有がないことでのプログラムを書く側の負担は正直デカい。今回数時間ぐらいやったが、最後は気持ち悪くなりすぎて危なかった。。
Horizon Workroomsはバーチャル会議室と唄っているだけあって、本当に会議室に居るような体験が出来る。会社で人としっかり話したい時は、会議室に行くことは多い。会話をするのに最適な空間なので本当にアバターを介してその相手と話しているような錯覚すら受けるのは現状唯一無二かもしれない。コードを書く分にも自然に書けるのも非常にポイントが高い。
正直現状でどちらがモブプロのアプリとして優れているかは選べない。例えるならTwitterとFacebookのコミュニケーションはどちらか良い？という質問に近いかなと思う。というわけでしばらくは1回交代でSpatialとHorizon Workroomsを使っていくつもり。とりあえず、Horizon Workroomsは画面共有の劣化の改善、SpatialにOculus版での画面共有の追加が最も欲しい機能だ。
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