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Web3についてWeb3用語をあまり使わずに自分の理解と興味を書いてみる

Web3は胡散臭いと思っていた

それまで僕はWeb3はただの胡散臭い技術だと思っていた。仮想通貨に投資して資金を溶かしたと聞いたら、そんな怪しいものに手を出したら当たり前だろうと思っていた。

ふとしたことでWeb3に興味を持って、本を読んでみた。Web3の目指している未来を知ってその印象は大きく変わった。では僕が把握したWeb3とはどういうものか、なるべくWeb3のキーワードを使わずに書いてみる。

お金の流れの把握

今現在、財布の現金を見ても、それが過去誰が使ったものか分からない。当たり前だが、以前の持ち主が誰で何を買ったことでお金を払ったか、そういう変移の歴史はお金には書いていない。もしこれが分かれば何が出来るだろう?

Web3では、お金の変移、そのお金は誰から誰に渡ったか、何に使ったのログが全部見られる。この時点でシステムとして怪しいどころか健全そのものと言える。さらにこの仕組みは大きな可能性を秘めている。

誰でも見られて決して消えないログ

では、そのオープンなお金のログは何処で見られるのか。インターネットでは特定のURLが分かっていればそこで情報を見ることが出来る。しかし、そのサイトを運営している会社や個人の匙加減一つとも言える。何かトラブルがあって今現在は見えないかもしれないし、多くの人が使っているサービスでも突然明日サイトを閉じるかもしれない。

Web3の世界ではログ情報は、沢山の人間が競争して作る。理由は正しいログを一番に作れば報酬が出るからだ。その競争に参加した人全員がログを持っておりその全員誰の所でも見ることが出来る。世界中の誰か一人でもその情報を持っていればすぐにでもまた全員にその情報が共有される。だからサイトが落ちて情報が見えないといったことはない。ある人の所で見れなければ他の人の所で見れば良い。

ビットコイン以外の仮想通貨

さて、現在仮想通貨で一番有名なのはビットコインだと思う。仮想通貨はビットコインしか知らない人もいると思うが、それ以外にも沢山の仮想通貨がある。さらに誰でも新しく作ることすら出来る。ただ突然現れた新しい仮想通貨を使ってもらうためには、今あるものより何か付加価値が必要だ。

ビットコインが出た後、ビットコインとは違うルールの仮想通貨が幾つも作られた。コインの発行数やログの反映時間などを仮想通貨によって変えることが出来る。もちろん人気が出たものもある。しかし、ある仮想通貨が、それまでただの投資対象だった仮想通貨に全く別の意味をもたらした。その仮想通貨こそイーサリアムだ。

イーサリアムの2つの特徴

イーサリアムはそれまでお金の流れしか記憶できなった仮想通貨に、新しい要素を2つ増やした。それはログが残るタイミングでプログラミングを書けるようにしたことと、ログにお金以外のデータの情報を入れられるようにしたことだ。

例えばお金が入金されたことで他に送金するプログラムを書くことが出来る。つまりお金の自動化が出来るようになったのだ。熱い!さらにデータのログを見えるようになったことで、そのデータが世界で唯一自分のものであることが証明できるようになった。そして実際に世界に1枚しかないデジタルデータに数十億円の価値がついた。

僕にとってのWeb3

1つしかないデジタルデータは主にアートの世界で大きく広がっているが、音声や動画にも同等な価値を持たすことは出来るし、それこそ今まで世界になかった概念にすら価値を与えることが出来るかもしれない。例えば好きや推しといった概念を何かデジタルデータに投影して可視化みたいなことも出来るかもしれない。

Web3にはまだまだ要素があるが、自分にとってのWeb3は、お金の自動化が出来てデジタルデータが世界に1つだけと証明出来るようになったこと、この2つの要素がとても大きい。これをベースに今までにない何かを作ろうと考えただけでワクワクしてしまう。可能性しかない。

実体が曖昧なのに人気があってお金が動く

一方で世の中のWeb3の認識は、技術的な理解は殆ど出来てないが、兎に角儲かりそうで語っている人も一杯いるような気がする。そしてそんな状態にも関わらず、人気があって実際にお金も動く。こんなめちゃくちゃな状況はそうそうないと思う。インターネットが出来た時も近い状況だったように思える。実際去年の段階でWeb3の認知度は1995年のインターネットの認知度と同じぐらいだったらしい。

Web3とは何か。自分なりに定義は出来てきたが、恐らくその答えは人によっても違うと思う。ある人の理解しているWeb3と僕の理解しているWeb3は全然違うかもしれない。でも少なくとも僕はこの上なくめちゃくちゃでこの上なく面白そうで未来を変える技術だと思っている。もし興味がある人がいたらその人のWeb3についても聞いてみたいなぁ。


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