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佐渡。二泊三日の旅。二日目


この日は最初からどんでん山にと計画していたので、とにかく早く宿を出ることにした。ホテルの朝食が6:30からやってくれていて、ありがたかった。
おかげで、8時にはどんでん山荘に着く事が出来た。

ドンデン山のカタクリ。
ドンデン高原ロッジ 自然リゾート  

朝早くホテルを出なければならなかった理由は、ドンデン山の山頂までの道路だった。いや、駐車場の空き具合の情報を教えてもらえなかったのが、最大の理由かもしれない。宿泊したホテルのフロントに問い合わせたが、「分かりません。」と忙しくもないのにつれない返答だった。ここの人達は佐渡の人間じゃなかったから仕方ない。と自分をポジティブにさせた事をよく憶えている。
 山頂までの道路は初心者のドライバーには酷なものだった。30年前と変わらなかったのが残念だった。朝早く出る事が出来たお陰で対向車がなくてラッキーだった。レンタカーも馬力が違っていて、心配していた以上に早朝のドライブは成功した。それでも、もう少し遅かったら第二駐車場に置く羽目になっていた。面白かったのは、必要無いと思ってたカーナビは、ホテルのフロントのあの人が言っていた山頂までのコースをささなかった。ナビはホテルから遠回りの両津から登る方を指していたのだ。ホテルフロントマンの言うことはますますいい加減だったのが分かった。その相川〜入川から登るルートは積雪のため通行止めだったのである。地元の人間ならそれくらいは知ってると思った。佐渡の方じゃないので仕方ないと再び言い聞かせた。
 この後も大佐渡を一周してそのホテルの前を10時間後に通過してが、カキイレドキにも関わらずホテルのロビーは照明は無く、正面玄関に貼紙がしてあった。閉館したの?

 さて、肝心のドンデン山は1時間くらいのハイキングコースを周ろうとしたが、スニーカーでは残雪のため無理と判断し、カタクリやふきのとうを見ただけで終わってしまった。山頂からの佐渡平野や新潟平野までの一望を見る事が出来てそれだけで充分だった。ただ、下りに対向車に合わないよう心配しながらの滞在時間は短かった。 

大野亀ロッジ
大野亀
大野亀のピーク


大野亀から見た二ツ亀


登ってきた道を下ったが、心配していた車のすれ違いは道路幅がある所だったため、スムーズに二ツ亀、大野亀に向かった。ここに辿り着くまでにも道路幅が狭い箇所が近づくにつれ多かった。どういう事だろうか対向車は来なかった。
 大野亀は岸辺から仰ぐと空に浮かんでいて、青い空とのコントラストは絶妙だった。思わず登ってしまった。ただ、スニーカーでの下りはヤバかった。一歩滑れば崖から海に落ちていた。自分のような思いつきでここまで来ている人はいなかった。30年前のこの一帯はカンゾウの花で黄色一色だった。あまりの日差しの強さで勘違いしてしまった。未だ夏では無かったのだ。
 ここのロッジでランチをとり、この後大佐渡を反時計回りにドライブして、あのホテルの前を通り過ぎる事になる。ただ、対面通行が出来ない箇所もあり、午後のドライブは緊張する事が多かった。そのおかげで、尖閣湾のあげしま海カフェの塩ソフトクリームは美味しく頂く事ができた。

佐渡の海塩アイス

 夕方近くに例のホテルの角にあたる信号を右折して貼紙を右手に見ながら次の宿泊先に向かった。そして、佐和田の浜から両津に向かおうと右折して最初の信号で止まった時にあの能登地震が起きた。十分車中でも揺れを感じで、バザードランプで路肩に停車している車もあった。ホテルに着いてからのTVは地震報道一色。佐渡のこの辺りでも震度4を計測したとの事だった。実はこの後、加茂湖でサンセットカヤックを予定していたので、津波警報を確認していた。
 何事もなく計画どおり加茂湖でカヤックは体験出来た。凄く穏やかな水面を漕ぐ感覚はなかなか無いので楽しかったが、この時間帯から雲が出てきて夕陽を見ながらと言うわけにはいかなかった。ここでは写真をとってくれるというサービスが無かったのは残念だった。河口湖や宮古島などでは、想い出として撮ってもらえたので期待してしまった。日が暮れてから雨も降り出してホテルに着く頃は本降りとなってしまったのは残念だったが、あの大きな湖にしては静寂すぎる水面を漕いだのは忘れることはないと思った。
 二日目の夜も食べるところには恵まれなかった。結局、ホテル内の朝食会場になるレストランで、追い討ちをかけるようにラストオーダーが早めの状況下で酔うしか無かった。オーダーしても料理もなかなか出てかなかった。この旅全般に言える事だが、コロナ明けの時期が悪かったのだ。
こうして佐渡島では御当地の名物たる物をいただく願いはかなわなかった。


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