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就活って言語ゲームなのでは?

こんばんは。瓶宮です。

就活をしていると、それはもう大変ですね。
「自分のやりたいことはなんだろう?」「どれくらい休める会社なのかな?」「実際働いてみないとわからなくない?」
ずっとこれです。
特に昨日あたりが、その大変!に悩まされていました。

今まで怒られたくないし否定されたくないと思っていたので、模擬面接をまったくやらずに我流で挑んでいたんですね。もう本当に嫌で。しかし、もともとの力がない人がそれをやっていても受からない。私はアドリブ力がなく、準備したこと以外のものに対処できません。面接というアウェーな舞台ならなおさら。喋っている最中に話の構成をうまく練ることができないのです。コミュ障といってもいいでしょう。
そこで、昨日ついに模擬面接をやることにしました。

えっ、ぜんぜんできねえ……

マジでできない!話せない!自分でもびっくりするほど話すことができません。まず大変の関門その1がここです。
言い訳すると、今までも個人面接はやっていたのですが、ことごとく落ちてきたので、何かが悪いのだと思いガクチカや自己PRの改良をしていたんです。たとえば、聞かれたことに対して10どころか100で答えるといったような「そこまで聞いてない」問題。面接官も所詮、人ですし長ったらしい話をされては飽きてしまうよね、ということであえてツッコミどころを作るといったようなことをしました。(工夫して~を行いました→何の工夫?待ち)また、YouTubeの就活チャンネルの受け売りで、学んだことは面接官が判断するから学生が断言する必要はなし!とか。あと、エピソードにもっと具体性を持たせなさいとか。

しかし、フィードバックをもらったらまさかのその逆、すべて改悪をしていたそうです……。
ツッコミどころは必要かもしれませんが、そもそも工夫のところは良いところなんだから先に言っちゃったほうが良いみたいです。さらに、そのエピソードから学生が何を学んだかが一番の肝なのだから、そこに一番厚みを持たせなければなりません。あなたは、舞台設定の部分で具体的にしすぎて話が長くなっちゃっているから、そこを短くして学んだことをたくさん言いなさいとアドバイスをもらいました。

難しいよ!!!!

言語ゲームか!?ウィトゲンシュタインの言語ゲームか!?(言語ゲームとは、簡単にいうと状況に合わせて言葉の指す意味は変わるよね、みたいなこと)就活なんなの!?暗黙の了解的なやつ!!カス!!

これほど人の言っているアドバイスが180°違うとなると、私はどちらに合わせるべきかがぜんぜんわかりません。就活には正解はない!なんて言われるとなおさら無理ゲー化が止まりません。私、なんかダメなやつなんじゃん……と思ったらもうなんか涙がぼろぼろ出てきちゃいました。

そこにさらに追い討ちをかけるかのように、大変の関門その2「自己実現どうする?」問題が私に襲いかかります。
将来どうなりたいか。なんとなく私はうっすら「自分がそんなこと掲げたってできるわけなくない?」と自己否定をしてしまう癖があり、それが無気力に繋がって将来どうなりたいかがまったく思いつかない体になってしまっていました。どうして未来のために頑張れるんだ、みたいな。未来に価値を見出すのではなく現在に価値を見出してはいけないの?という疑問がよぎることがあるのです。

フィードバックで面接官が、「あなたは不動産の業界を通してどのように携わりたいんですか?」と質問されたときに、自己実現のことがカッチリ組み立てられておらず、答えることができませんでした。明確な自己実現や目標がなければすべての質問の答えがそれっぽいだけの空虚なものになってしまうのだな、と思いました。

この世の人ってみんな自己実現の目標あるんだ……。それができないのってもしかして社会不適合者なのか?思ったよりもこの世ってハイレベルなのか!?と思ってまた涙がぼろぼろ出ました。

かなりどん底に沈んだ私でした。そもそもの性格に難もあるんだろうなと思い、心のケアをするためにお話しましょうねということができる大学の学生相談室の予約を取ってしまいました。はあ……。

奇しくもその日の夜、友だちと飲みに行く約束をしていました。

まあまあ泣いてしまったので、目が腫れていたらいやだなと思いましたが、ラッキーなことにまだ普通の目の形をしていました。なんとか気分を整えて飲み屋さんに向かいます。

友だちは内定をもらっていました。しかし、そのことを聞いても意外と落ち込むことはありませんでした。
というのも、彼女も就活イヤッ!面接なんてもっとイヤッ!イヤッ!というタイプでした。けれどもお金だけはほしいので、まあ就職はするか……と。以前に会ったときは、ある企業の法務部で働きたいと言っていたので、てっきりそこに受かったものだと思っていました。話を聞くと、ブラックではないという条件をクリアした中小企業の集まったある合同説明会で良さそうな企業を見つけ、社長とお話をしたそうです。
「学生なんてやりたいことがある人はぜんぜんいない。やりたいことが見つかるまではここにいて良いよ」
なんなら、内定辞退しないよね(涙目)みたいな感じの企業だったので、彼女はそこに入社を決意。

こんな書き方したら、その会社本当に大丈夫か?と思われそうですが、ちょっとわかりません。ですが、彼女は昔から芯の通った人間であり、自分の意見をきちんと持っています。たぶん、実際に入ってみてダメなようであれば即座にその環境を変えるであろう人間です。
そんな芯の通った彼女が見せてくれた進路に、「あ~やっぱり見ていた世界が狭かったのかもなあ」と思わざるを得なかったのです。その日の昼間に世界の在り様に泣いていたのが嘘のようでした。ぜんぜん大丈夫なんじゃん。ハイレベルに見せようとしてくるんじゃないわよ。

飲みは楽しかったです。それはそれとして、面接の準備はしなくてはなりません。やっても準備してない角度の質問きたら終わるじゃないか~。そこまで網羅できないよ、の網羅が今、めちゃめちゃせまい。なんとかやっていかなければなりませんね。とりあえず言語ゲームとか関係なしに、自分がどんな人生なら良いかを思いのままに書いてみました。苦痛のない人生をやりたいねえ。


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