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瓶宮
2023年10月13日 16:35
どれだけ、周りが己を否定しようと、自分だけは自分を守らなければと思いたかった。「バスケなんか、楽しくやれてればそれでいいって思っちゃうんだけど」つい、口をついて出た言葉に葵は驚いてしまった。彼はおそるおそる航希の顔を見る。いや、見ることはできなかった。汗が額を伝い、手に持っていた棒アイスから溶けた水滴が地面に落ちた。「いや、それはそうとして、あんなきつい練習がんばってる俺らすごくね?」「