真藤順丈「宝島」読書感想文②

最近、真藤順丈さんの「宝島」という小説を読んでいる。

第二次世界大戦後の沖縄を舞台とするこの小説は、今の日常からはかけ離れている生活の中で、懸命に生きている主人公と、その周りの人達を中心に進んでいく物語である。

今日は、60ページほど進んだので、約100ページというところまで来た。

この小説を読んでいて面白いなと感じた部分が2つある。
戦後の沖縄を舞台にした"非日常感"と、青春真っ只中の燃えるような"恋愛観"である。

まず、戦後であるが故に米兵が権威を奮っている当時の沖縄を舞台に、主人公達が戦果アギヤーとして奮闘する。

この、一歩間違えれば米兵に殺されてしまいかねないという緊張感と、今とは違う当時の沖縄の暮らしを知れるというのが面白い。

だから、ページをめくる手が進む。

そして、主人公の弟であるレイが、主人公の恋人に対して抱いている恋心の描写が、妙に生々しく、分かりやすく自分の中に入ってくる。

それはきっと、作者である真藤順丈さんが、少し粗暴なレイという青年の恋心を表現することを躊躇していないからだと思う。

そして、少しお恥ずかしい話、自分も過去に似たような経験をしたことがあるから、感情移入がしやすいのだと思う。

今のところレイの恋心は成就していないが、個人的には、是非とも叶えて欲しいと思っている。

少し短くなってしまったが、今日はこの辺にしようと思う。

明日からまた1週間が始まるので、気合いを入れて乗り越えていかなければいけないな、と思う。

皆さんも、ほどほどに頑張っていきましょう💪

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