台湾グルメ旅行その3/市場編

 台湾食べまくり旅行。その3で終わりにします。市場編。

 海外へ行ったときは必ず、地元の市場やスーパーマーケットに立ち寄ることにしている。一般の人たちが食べるローカルフードがたくさん並び、人でごった返す活気に気分が高揚するからだ。

 台北で最初に行ったのは、南国市場だったかな。ここはガイドブックにも載っている小綺麗な市場。店がにぎやかに並び、主婦層と思われる大勢の買い物客や、観光客らしき人たちもちらほらいた。

 台湾の食品売り場は何が楽しいって、上の写真のように漢字表示されているから、その漢字を解読しながらどんな食べ物かを推理するゲームが楽しめる。日本人だけが遊べるミニクイズだ。

 菓子売り場で、これは草餅にまちがいないと思って緑のまんじゅうを買ってみたら、中はあんこじゃなくて菜っぱだったとか、ティラミスみたいなスイーツかなと思って食べてみたら、黒糖ゼリーだったとか。

 惣菜売り場では見た目を確認して、たけのこと野菜の炒めもののつもりで買ったのに、イカだったとか。ひとつも正解が出とらんやないか。

黒木耳露」という、健康に良さそうなドリンクが売っていたから、買ってみた。なんだろう、蜂蜜の黒木の耳露って。黒い樹木の耳の部分から、しみ出す液にハチミツを入れた飲み物だろうか

 飲んでみたら、まずくはないけど、うまくもない。ぼんやりした味で、飲んでも何のドリンクかわからない。(写真右はパイナップルケーキの包み紙。関係ない)

 漢字を一文字ずつ打ち込んで検索してみた。
 わかった、これはキクラゲのジュースらしい。黒い木の耳露じゃなくて、黒い「木耳」の露だ! 気付いてみれば、木耳はキクラゲと読むことを思い出した。区切る場所が違っていた。

 そんなたいして面白くないオチを引っ張ってもしょうがないので、次の日に行った別の市場の話にしよう。

 上の写真は寺院のように見えて、コンサートホール(国立音楽堂)。かっちょいい。公演の日程を見たら、3月に坂本龍一の追悼コンサートが予定されていた。

 地下鉄に乗って蒋介石の記念聖堂など、いくつか観光名所を見た後、よくわかんない知らない駅で降りてみた。ノープランの旅なので、どこで降りても構わない。どこで降りても、人はいるし、店はある。

 ぶらぶら歩いていたら「市場」の文字を発見。おお、こんなところに市場があるじゃないか。行ってみよう。
 しかし、いざ入ろうとすると、なんだ、この寂れた感じは。本当にここに市場があるんだろうかというくらい、閑散としている。

 入ってみると、薄暗くて、空気もひんやりしている。冷房をかけているようで、かなり涼しい。客もほとんどいない。
 でも、テンションは上がった! 売り場はこんな感じだ。

 今、まさに裏で豚をさばきましたみたいな、むきだしの生肉が吊るされて、部位ごとに売られていた。おお、こういうの見たかったんだよ!

 店の人はでっかい四角の包丁を持って、斧を振り下ろすかのような豪快さで、肉の塊を解体している。ひょえー。

 客がいなかったのは、たまたまだろう。これだけ肉が並んでいるのだから、夕飯前の時間にでもなれば、近所の奥様たちが買いに来るはずだ。これこそ小さな町の肉市場。値札も商品名も何も出ていない。量り売り用の、昔ながらの量りが置いてあった。

 上がったテンションのまま、ずっとその場で観察したかったが、なにせ客がいない中、買いもしない場違いな観光客がひとり。店の人に不審な目で見られると、長居もできない。
 しばらく観察した後、寒くなってきたので立ち去った。ほかの店もだいたいこんな感じだった。魚の店もあったけど、かなり乱雑な扱い。でも、この豪快なエネルギッシュさが、いかにも中国系だ。いいものを見られた。

 最後にチャイナエアラインの機内食と、台湾みやげのお菓子を。
 以上、おしまい!

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