見出し画像

「別れる」ということについて。

去年、いきなり元恋人にXをフォローされ、ダイレクトメッセージが届きました。

お互いに全てのSNSをブロックして、もう交わることはないと思っていたのですが、何を思ったのか、その元恋人は連絡を取ってきたわけです。

付き合っていた期間は半年とちょっとくらい。
別れたのも3〜4年は前のことです。
お互いに大学生でした。

ダイレクトメッセージで少し世間話をしてから、改めてLINEを交換して、再開する約束をしました。

横浜駅で待っていると、そこには昔とあまり変わらない姿の彼女がいました。

大きくぱっちり二重な瞳に、きゅるんとした丸っこいボブヘアの彼女。
彼女は念願だった保育士になり、子ども達の笑顔に元気をもらって働いているとのことでした。

横浜駅近くのカフェに適当に入り、甘いジュースを飲みながら、再度、他愛のない話をしていました。

しかし、突然、彼女からこう告げられました。
「あなた、私に何て言って別れたか覚えている?」

正直に言って、そんな大事なことを、忘れてしまっていました。

素直に「ごめん、何て言ってしまったっけ」と告げて、彼女に答え合わせをしてもらいました。

結果、わかったのは自分の愚かさと身勝手さでした。

彼女はその答え合わせだけ済ませると、「用事があるから」と去っていきました。

それ以来、SNSは繋がっているものの、特に連絡は取っていません。

唯一、彼女がインスタで結婚報告をしている投稿を見かけて拍手の絵文字を送り、その拍手に「いいね」で返してもらったことくらいです。

そこまで含めて、初めてその彼女とは本当の意味で「お別れ」したのだと思います。

そして、未熟だった自分を見つめ直すきっかけを作ってくれたその彼女に「ありがとう」という気持ちを込めて、生きていくことにします。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?