「別れる」ということについての身勝手な思い。
社会人になりたての頃、お付き合いしていた人がいる。
そんな彼女に、特別大きな不満があったわけではなかったけれど、先を見据えるような相手ではないなと思ってしまったり、会うたびに、彼女が求める理想の「彼氏像」に応え切れていないのではないかと思ったりしてしまいました。
なので、付き合って8〜9ヶ月の頃に、「お別れしてください」と切り出しました。
そうしたら、何の引っかかりもなく「わかった、今までありがとね」と返ってきました。
そこで私は、こう思ってしまった。
「もっと引き留めてくれよ」と。
別れ話を切り出しておいて、身勝手すぎることこの上ないのですが、何でそんなにすぐに飲み込んでしまうんだとショックを覚えてしまったのです。
きっと、自分に引き留めるに足る魅力がなかったのでしょうけれど、少しで良いから「愛の確認」がしたかった。
自分でも自分のことを面倒くさいなと思いますが、そんな恋愛をしていた時期もあるのです。
そして、お別れしてから、やっぱり私は彼女のことが好きだったんだろうなぁと痛感しました。
今は、お互いに別の恋人がいて、幸せに過ごしているのですが、時たま、付き合っていた時のことや、別れ話をしたことを思い出してしまうのです。
このような、濁った感情を積み重ねていく先で、人は大人になるのでしょうか。
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