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高齢地区の自治会長を現役世帯がやることになった話 自治会のメリット編

高齢地区の自治会長を現役で仕事と育児をしている私がやることになった話です。いつの間にか芽生えていた感情「自治会を消滅させてはいけない」と言う謎の使命感に燃える最近ですが今回は会長になったからこそ見えてきた自治会のメリットについてお話しします。


自治会とは

そもそも自治会とは何なのかについて振り返ってみましょう。流行りのAIさんに聞いてみた所「地域住民が自主的に運営する任意の自治組織」と表現されていました。

自主的にですのでもちろん「賃金や報酬などは支払われない」(原則)
自主的に運営ですので「ある程度自分たちで活動を決定できる」組織になります。
自由に活動と言っても大前提として「地域住民が安全かつ安心して暮らせる環境づくりを目指します」とのことなのでそれに沿った活動をする必要があります。
何事においても活動には「金と人」が必要なので自治会費と運営する役員が必要になります。

まとめますと、地域の代表が地域から集めたお金を使って地域を安全安心で暮らせるようにする組織が自治会です。

ちょっとしたプチ政治家気分を味わえるかもしれませんね。

活動とは

自治会が存在するからには活動は切っても切れないものになります。
地域に必要な活動をするからこそ自治会が存在しているわけですから。
ざらっと経験も含め自治会にありがちな「活動」をピックアップします

町内美化
地域交流
防災防犯
情報共有
社会福祉

等がありますね
前述したようにこれらの活動を行うために必要なのが「金と人」なので
自治会費を集め役員が行っているのです。

活動ごとのメリット

町内美化

割れ窓理論から街をきれいにすることで防犯レベルが向上します。
町がキレイになっているのは住民が街に関心を持っている証拠で監視の目が光っているという犯罪者への犯罪活動を抑止する見えない防犯カメラのような働きが発生します。

地域交流

どこの家に誰が住んでいる、この家には足の悪い高齢者がいる、公園で遊んでいる子供はどこどこさんの家の子だ。この情報を作るためのものです。
昔と比べ昨今は高齢者などが子供に注意をしたり声をかけるだけで不審者扱いされることがありますが昔は顔の知れた仲でしたのでこの注意や声掛けが不審者扱いにならなかったのです。この行いが町全体で子供を育ててくれたり高齢者を見守っていることになります。

防犯防災

情報伝達、避難誘導、避難 行動要支援者の避難支援、安否確認、避難所運営への協力など様々ありますが自治会ネットワークが組まれていないとこれらの役割が上手く機能しません。高齢独居の家の把握(安否確認)、子育て世帯の把握や支援(ミルクオムツの支援)。防犯防災のためにも地域ネットワークの一員であることは重要な意味があると思います。

情報共有

誰でもスマホで欲しい情報は調べることができる時代になり図書館の利用や国語辞典、地図などの情報や知識を本に頼る文化は小規模になっていますがスマホで調べるのは「あくまで自分がわからないことがわかっている情報」なんです。存在すらわからないことは調べにくいのです。
分かりやすく言うと、求めている情報は調べられるけど求めていない情報は入ってこないということになります。
それでいいんじゃない?と思う人もいるかも知れませんが例えばTVをつけっぱにしていてたまたま番組で流れてた近くにある美味しいパン屋さんの紹介。求めてはいなかった情報だけど「あら、このパン屋さん気になる!行ってみよう」と有益な情報として吸収できることがあります。
この類の情報が「回覧板」で流れてくるのが自治会です。

社会福祉

児童福祉、高齢福祉、障がい者福祉などすべての人々が心身ともに健やかに人間らしい生活を送れるように支えるための公的な制度です。
これらを自治会の活動で提供していく形になります。
具体例としては、夏祭り、秋祭り、子供向けのイベント行事各種、スポーツ大会、クラブ活動、高齢者向けサロン(囲碁、将棋、麻雀など)
これらの福祉と住民をつなげる手伝いができるのが自治会です。


まとめ

紹介してきてやはり思うのが自治会のメリットって
目に見えにくい物ばかりなんです。
私が今回この記事を書いたのは自治会長として地域を見て「初めて気が付いた」からなんです。
まず自治会の役目としてこの見えにくい自治会のメリットをいかにして住民が理解し便利に使ってもらえるかを考えるべきではないかと感じました。


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