見出し画像

肩の震えが止まらない



今までオシャレな
フレンチレストランや
一流ホテルのメインバーなど
いわゆる高級(そうな)場所で
食事をした経験がある

そんな所にはワインの選択を
お手伝いしてくれるそれこそ
ワインのスペシャリスト
ソムリエがいらっしゃる

普段飲みつけないワインだから
その日の料理にピッタリ合う
ワインを導いてくれるのだ

「本日ワインのお世話を
させていただきます轟です」

名前はなんでもいいけれど
もうすでに面白い
ワインのお世話?
させていただきます?
まぁいい

「まずアペタイザーにマッチする

もうやばい ヤバいのだ
ワタシは心の中で
「前菜に合うやつでええやん」

この辺りではまだ肩は震えない
若干血流が良くなりつつはある

ワインの名前は知らないので(仮名)で言うと
「本日お客様におすすめ致しますのはこの1985年、ちなみに葡萄が豊作の年でして特にコートデュローヌ産のアトジュデサンジュを選ばせていただきました」

キタぞ

「テイスティングされますか?」
「あ、じゃぁ」

当然なんのこっちゃわからない
ワインだろうなというのは
見たからわかるがわからない

キリっとした微笑みでソムリエは

「いかがですか?」

ワシはコクリとうなずく
自分が今何をしてるのか客観視すると
もうダメなのだ

普段ビール飲んで焼き鳥食って
帰りにラーメンかうどん食ってる東洋人なのに
こんなコントみたいな事して
周りを見回せば誰も爆笑していない

たまらないこのヤバさ
必死で顔は真顔を装ってはいるが
肩の上下運動が止まらない

みんなどうやって我慢してるのか
不思議でたまらない

BSテレビでソムリエ大会をやっていた
下手なお笑い番組より爆笑してしまう

審査員の前で出場者が口をすぼめてズルズル言わせて
むせ返る1歩手前でゴッくん飲んで

「若葉しげる森の中にある小川のせせらぎを聞いて育った
コオロギの背中の羽のようにキラキラした透明感です」

腹筋が崩壊してしまう
近所から苦情が回覧板で回ってくるほど
爆笑してしまう

もうIPPONNグランプリにも
「ワインソムリエ枠」が欲しい

多分ぶっちぎりで優勝するから

#ワイン #ワインソムリエ
#大喜利 #ipponグランプリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?