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Jagatara2020

ライブや映画を観ても、見っぱなしかごく短い感想をつぶやく程度だったのだけど、昨日のライブにとても心を動かされて、自分の為の記録として残しておこうと思い立ちnoteを初めてみた。

江戸アケミ没後30年の"法要"とのMCの通り、Jagataraのメンバーも、なんだか物凄く豪華なゲスト陣も魂のこもった名演が実に4時間近くに渡って繰り広げられたのだが、ちっとも長くは感じなかった。

以下記憶とメモを頼りに、曲のタイトル分からなかったものは後から調べ調べ。。

2020年1月27日(月)渋谷CLUB CUATTRO

会場は80年代から熱心にじゃがたらを愛してきたに違いない人たちで満員、じゃがたら往年の名曲が低く流れる中、静かな熱気で開演を待つ。

19時を10分ほど過ぎたところで「もうがまんできない」がかかる。

自然と沸き起こる大合唱にグッとくる。

そして開演。

◆オープニング・吹越満登場。トロンボーン村田陽一と共に、どんどん長~く伸びる風船パフォーマンス

バンド登場。

◆「裸の王様」EBBYがリードで歌う。チケットにも描かれている笠を被った江戸アケミのイラストが袖や身頃にドンドンドーンとあしらわれた白い浴衣?法被のような衣装の南流石が中央でポーズを決める。

ここからは南流石が進行役となって一曲一曲ゲストを呼び込みながら演奏が進んで行く。

◆「でも・デモ・DEMO」田口トモロヲ。いきなりの振り切りパフォーマンス

◆「タンゴ」大槻ケンヂ。いつも弾き語りでやってるけど今日は本物と!

◆「Black Joke 気の利いたセリフ」鮎川誠。今日は追悼やけど、新しいお祭りやね。と、ゴキゲンなギターソロ

◆「FADE OUT」Nobutaka Kuwabara。昔スタジオに遊びに行ったときに、アケミがギターのリフを弾きながら聞かせてくれたあのときの新曲に、今日オレはオレの歌詞を書いてきた。40年かかったよ…。

歳月の詰まったどっしりと腰の据わったDUBはとても印象的だった。

◆「アジテーション」町田康。とても楽しみにしてたけどキーの問題か?少し聞こえ難かった。

◆「中産階級ハーレム」折坂悠太。アケミが亡くなった年に生まれた本日の最年少との紹介で登場。12弦のアコギでつま弾くイントロで会場が「おー!」とどよめく。初めて見たけど堂々たるパフォーマンスで、普段どんな歌を歌われてるのか興味を持った。

◆「ある平凡な男の一日」こだま和文。いっそう大きな拍手で迎えられて登場。朴訥というのか、この方の声にとても合った選曲で思わず頬が緩む。

◆「つながった世界」向井秀徳。言わずもがなの大合唱

◆「れいわナンのこっちゃい音頭」永山愛樹・サクライヨシキ(ゲストギター。お名前表記わからないのでカタカナ)江戸アケミが残した水戸黄門的な?曲を元にOTOが作曲、永山氏が作詞と歌を担当した新曲とのこと。

◆「都市生活者の夜」不破大輔(渋さ知らズ)・七尾旅人。江戸アケミと同郷の七尾旅人、四万十川に行けば江戸アケミのすごさがわかるよ。七尾旅人の声で歌われると脆さや危うさが際立つような気がする。

・ここで次のセッティングに時間がかかるからと自主的に(笑)いとうせいこうがMCで登場。

「凄い人たちばっかで楽屋が居づらすぎて、大槻くんなんかも外でちゃってさー」

◆「みちくさ」高田エージ・いとうせいこう(ラップ)・近田春夫(key)歌、ラップ、キーボードソロとそれぞれ見せ場もありの演奏。長い長い螺旋を昇りつめてゆくようなこの曲、とんだところでみちくさしちまったぜ…にたどり着いたところで何故かいつも泣きそうな気分になる。

◆「夢の海」江戸アケミ。バンドの演奏が始まって、「最後の曲です。江戸アケミ!!」ステージ中央、無人のマイクにスポットライトが当たり、江戸アケミの晴れやかな歌声が流れる。。

アンコール

◆「みんなたちのファンファーレ」この日の為に尽力した人々がコールされる。

過去を振り返るばかりでなく、これからも続いて行くバンドJagatara2020を高らかに宣言するような曲だった。

◆「クニナマシェ」主にOTOが歌っていたのかな?なんだかもうずっとやっててほしくてふわふわしてきた。

◆「もうがまんできない」ラスト。ゲスト全員再びステージへ。途中からは南流石がフロアへ降りてきてマイクを回して大合唱。声が枯れた…

私はじゃがたらをそれほど熱心に聴き込んで来たわけではない。

なのにどうしてもこの日は行かなくちゃと思った。

何でだろう。

一発で体が反応するバンドの作り出すグルーヴ。

覚醒を促す江戸アケミの言葉。

明解な日本語とリズムが絶妙に絡み合ってるのが気持ち良いのかな。
それをゲスト陣がどんな風に表現するのかもとても興味深かった。

言葉を目で追ってみたくなり、詩集を買って帰った。

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