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年収1億円医師になるためには、どの診療科を選ぶべきか①

年収1億円医師になるためには、診療科は何科を選べばいいのだろうか。

いくつかの視点から考えていく。

視点① 勤務医で年収1億円を目指す?

年収1億円医師を目指すあなたがまず考えるべき視点は、勤務医か開業医かという選択だ。

勤務医はさらに、病院勤務医かクリニック勤務医に分かれる。

勤務医としての正規の給料+アルバイトというのが、勤務医の年収を最大化する方法だろう。

この場合、当直がなく時間外勤務のほとんどないクリニック勤務医をベースにしたうえで、夜間や土日にアルバイトをするのが年収を上げるための基本だ。

この場合、クリニック勤務の院長(雇われ院長)の給料2,500万+当直などのアルバイトの給料500万で年収3,000万ほどが上限となる。

さらに上を目指すのなら、開業医を選ぶしかない。

視点② 自由診療で年収1億円を目指せる?

保険診療を主体にするクリニックか自由診療を主体にするクリニックでも戦略は異なる。

自由診療が主戦場の診療科としては、美容形成外科や美容皮膚科などの美容業界、もしくは、レーシックなどの眼科領域だ。

保険診療は1割~3割負担となるのに対して、自由診療はもちろん全額自費のため、基本的に高額となる。

ターゲット顧客層は、主に20代から40代の情報感度が高い世代

顧客の期待値も高いため、家賃の高い好立地に開業しなければならないことはもちろん、物件への初期投資や、内装費用、広告費用、全てが保険診療の比にならないくらい高くなる。

つまり、固定費が高くなり損益分岐点が高くなるのが自由診療のモデルである。

自由診療の開業医として年収1億円を目指すことは可能だ。

しかし、移り変わりの早い美容業界や、保険診療外治療のトレンドに常に気を配り、社会環境要因の影響も受けやすい中で競合他院として常に好業績を維持しつづけるのは難しい。

すでにノウハウを持っている人が共同経営者としている、強力なコネクションがある、不動産収入などの安定収入がある、などのアドバンテージが必要だ。

SNS戦略も重要で、自らも進んで広告塔になるような積極性が欠かせない。

これらのアドバンテージが無い中で、いきなり自由診療に新規参入するのはおススメしない。

まとめると、自由診療は保険診療よりも客単価が高いので上手く集客できれば高い売上高が作れるが、物件の家賃や、広告宣伝費、人件費等が高騰するため固定費が高く損益分岐点が上がるハイリスク・リターンの分野といえる。

短期決戦ならばまだしも、何十年の戦いになる開業医では、十分な資金力がないと苦しい戦いになる。

視点③ 保険診療で年収1億円を目指す!

保険診療で年収1億円を目指すことを考えてみよう。

一般的な内科クリニックでまず考える。

1人の患者をみるのに10分かかるとする。

一般的な午前診4時間、午後診3時間の計7時間の診察枠で考えると1日に診療できる人数は42人となる。

これはごく一般的な人数である。実際には、全ての診察枠が予約で埋まるわけてはないので、全国平均は40人弱となる。

そして、内科クリニックの平均患者単価は、約5,000円である。

つまり、1日の売上は、20万円。

1ヵ月あたり、25営業日と考えると、月の売上は500万。

年間、6,000万の売上となる。

固定費(人件費や家賃)などの経費を引くと、およそ1,800万が医業収入となる。

税金や借入金返済などを引くと、年収は1,000万円ほどになる。

これは、年収1億円には到底及ばない。

では、具体的にどうしていけばよいのだろうか。

詳細は、次回の項にゆずる。





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