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言葉におさまらない思い

noteを始めたことは家族には言っていなかった。
先日、家族のライングループでnoteに日々の気持ちを綴っていることを軽く伝えた。主人や離れて暮らす娘たちが、「読んだよ。」と返事をくれた。

一緒に暮らす、日々サッカーに夢中の息子(現在高校2年生)は、私の文字だらけのnoteなんて読まないだろう、と内心思っていた。
だけど、noteのことを伝えたすぐ後に、「全部読んだよ。読み入ってしまった。」と直接私に伝えてくれた。そして印象的だった記事のことなどを、少し話してくれた。


最後に
「お母さんは大好きな洋裁を自分たち子どものせいでやめたから、将来お母さんが洋裁をできる環境を作ってあげたい。お金を稼いで家を買ってあげるとかじゃなくて、洋裁をさせてあげたい。」
そう言った。
その言葉を聞いた私は、嬉しいのか、切ないのか。よくわらない。
自分の中の感情を言葉に置き換えることができずに、ただ涙があふれてきた。

「あなた達こどものせいで好きな仕事や洋裁をやめたんじゃなくて、私が自分の意思で、仕事よりもあなた達を選びたくて選んだんだよ。」
それだけを伝えた。
そして今も本当に、社会的な仕事に費やす時間よりも、子ども達と過ごす時間を選んでよかったと思っている。

息子からその言葉をもらった時の気持ちを表す言葉が、今でも見つからない。
適当な言葉を見つけようとしても、既存の言葉ではあてはまらない。
思いつくどの言葉にも、私の気持ちが収まらない。

言葉よりも先に、思いがあった。
その思いは、言葉ではなく、涙という表現方法であふれてきた。

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