切なくて美しいその世界は、限りなく青に近い黒。

うつおのふねで、構わない。それ以上は身にあまる。

この世のすべてが等価交換ならば、僕には等しく差し出せる対価が無い。

君の想いと釣り合うだけのものが、僕にはこの命以外に無い。

欲しいものならばある。

決して言葉になど出来はしないのだから、気づかなければ良かった。目を瞑り、耳を塞ぎ、心を鎖してしまえば、或いは、今まで通り幸せなままでいられたのかもしれない。

それでも、

僕には、欲しいものがある。

決して、君だけには知られてはならない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?