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それでも図書館に行く
one two comme on,
俺はライターをやっているが、自分の言いたいことを書くときに読みやすい文章は書けねえ Yeah
こんな文章を書くやつには金は払えねえ、という気持ちはわかる YO
それでもお金を払ってくれるクライアントがいる マジ感謝 Yeah
仕様書は読んでる YO
このnoteで金はもらわねえ Yeah
こんにちは。こんばんは。
利用しているクラウドソーシングのサイトが朝からぐちゃぐちゃに崩れていました。わたしだけがおかしいんだろうか? と思いながら何度もリロードしました。ぐちゃぐちゃのままでした。
インスタが落ちた時に「インスタ」をTwitterで検索すると、インスタが落ちていて困っている人たちのツイートが出てくるんです。そういう現象をわたしは知っていました。
サービスの名前を検索して困っている人がいれば、自分がおかしいのかサイトがおかしいのか、答えがはっきりします。検索して目に入ったのは、たらればさんの、この一連のツイートです。
ライターさんの人材派遣会社から売り込みがあって、資料を送ってもらって見ていたら、【企画立案500円、校正込みで原稿1文字2.1円~、例)3000字の企画で1本6500円】という内容で、え、、、これはちょっと安すぎるのでは…、と、Webライティングの現状について考え込んでしまいました。。
— たられば (@tarareba722) February 5, 2020
それで、ランサーズで「ライター」の単価の相場を見てみたら、0.5~5円とあってもう一度考え込んで、いまに至ります。。。この単価で大量の記事が生み出されるなかで、Webメディアは戦っていかなければならないのか。。。
— たられば (@tarareba722) February 5, 2020
この件、いろいろと思うところはあるのだけど、(厚生労働省の労働基準局が通達して各都道府県ごとに最低賃金が決まっているように)「1文字0.5円以下」というような案件は、取り締まったほうがいいのではないかと感じています。これ放っておくとどこまでも安くなる気が…。。
— たられば (@tarareba722) February 5, 2020
いろいろな意見のリプライがくっついていました。
相場がわからない人がいいように使われているだけ、だとか。
安くても引き受ける人がいるから価格崩壊が起きる、だとか。
「カモ」だと書いている方もいました。
わたしは0.3円くらいから、1円もしないような案件を中心にお引き受けしています。値段の安い案件からこなして、力をつけて、少しずつ単価の高い仕事にも挑戦する。そういう展望を描いていました。
(こういう記事を読んだりしていました)
参考:初心者ライターに単価の低い仕事を全力で進める5つの理由
でも、です。自分が、価格崩壊を引き起こしている存在なのかと思うと、一気に自分のやっていることが汚く感じてきませんか。感じちゃったんです。
***
そもそもわたしがライティングをしようと思ったとき。
偶然にも自分が書きたいと思っている分野でライター募集がありました。テストライティングをさせていただくことになりましたが、継続のご依頼をいただくことはできませんでした。
書きたいものを書くことより、書けることを書こうと思いました。ギリギリ自分がわかる分野を応募したら、全然わからない内容の依頼が来ました。
悩みながら書いたら、喜んでいただけました。「誰かのための文章を書くための実戦練習」だと思って、とにかく何でも引き受けてみようと決めました。
1月の半ば、応募していた飲食店のアルバイトが不採用になりました。理由は他の店のほうが合っているとか、本音を言えない人は入ってからなじめずに苦しむとか。
働く前から働く姿を決めつけられているようでした。悔しいけれども何も言い返せませんでした。その日は誰にも弱音もはけずに、ひとりで神社で泣きました。
人柄で品定めされるのではなく、納品物をみて自分を選んでくれた人のことを、大切にしようと思いました。それから書けそうなもの全て応募しました。
選んでもらった案件はとにかく本で情報を調べます。図書館に行くことが増えました。文献がないものはネット上で、なるべく複数の記事を読むようにしています。日本語の情報が足りないときは、英文をGoogle翻訳にかけて情報を補いました。
書いている時間は3時間くらいですが、書くための労力は何倍も使っています。調べることに丸一日、書くことに丸二日かけるような記事もあります。もっとかかっているものもありました。
でも、でも、どれも本当にわずかな金額にしかならなりません。
インターネットに自分のメディアを作るのは大変です。売り上げを上げるの、もんのすごく大変です。
そこがわかってるから、お金もらえるだけありがたいと思ってしまうんですよね。はい。カモです。
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ところでわたしに案件をくださるクライアントさん、みなさん連絡も速くて丁寧です。ありがたいです。
でも、書いた記事に対して何のコメントもない方もいます。自分がお金を出しているのに、それでいいの? と思って、すごくびっくりします。
わたしがデザイナーさんにお金を払ってお仕事を頼むときは、まずデザイナーさんにいくつか案を出してもらいます。そこから気になるものを選んで、こちらの希望とデザインが合うように頼んで、何度も何度も修正をしてもらいます。それが普通でした。
わたしのライティングの仕事には、そういうやり取りがほぼないのです。
いい記事にしたくて書いています。主観的に、なので、足りないところはあると思います。でもお金をいただいている以上は、相手にとってもいい記事であってほしいんです。だから、指摘があったら。
それが、叶わないのですよね。初めから相手の意図を完璧にくみ取って、100点満点の記事を書くことが求められている。
かといえば、わたしの名前で載せていただいている記事に、不本意な修正が入っていることもあります。もちろんちゃんとした修正もあります。
でもね、ちゃんとしてないものだって、わたしの名前で出している以上責任はわたしにあるわけです。だから、修正入れられないようなものを書かなきゃ、って思うんです。
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今日。
クライアントさんから継続のご依頼をいただきました。納品したものをとても喜んでくださっているようで、自分にはもったいないほどの誉め言葉がたくさん並んでいました。この案件は全く専門外の分野で、知らないことを知れてすごく楽しかったんです。自分も楽しくて相手も喜んでくれるなんて、やってよかった。そう思っている自分がいます。
カモなんでしょうか。
ところで。わたしはいまライターとは関係のない新しいアルバイトに応募しています。時給はほぼ最低賃金です。でも自分のビジョンに合う仕事だったので、応募しました。わたしが1月に落とされたアルバイトは時給が高かったので、数百円の金額の開きがありました。
「時給数百円分、お金を出して学ぶだけの価値があると思って応募する」
父にそう言ったら「それ以上の価値がある経験になるよ。その経験はいつか必ず生きてくるから」と、背中を押してくれました。
これも、カモなのでしょうか。
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2月6日。自分の仕事が価格崩壊を続けさせる要因になっていると思うと、とたんにむなしくなってきました。終わった案件から次の案件に進む、というのができません。「できないときもやる人がプロだ!」という意見もわかるんです。その通りですよね。でも、今日はだめでした。
アルバイトの採用不採用の連絡を待ち続けて、クライアントさんとやり取りをして、オンラインサロンにちょこっと顔をだして。何かできないか考えてもがきながら、お金にならない時間を浪費しました。
本当はライブに行こうと思ってたのに、時間を忘れて返信ばかりやっていました。18時には会場で当日券を買おうと思っていたのに、18時にやっとコートを着ました。タクシー使えば間に合う。でも、タクシーを使うお金もない。コートを脱ぎました。
一生に一度しか来ない2020年2月6日のライブを、自分の不注意と、お金がないという言い訳で行くのを止めました。
ライブはたぶん、ほかの場所の公演が映像化される。映像化されたら買えばいい。でも、一生に一度しかない、今日この日に生で観られる機会を、あきらめた自分を恨みました。
お金を稼がなければいけません。高単価の仕事を受けなければなりません。でも安くても引き受けた依頼を完了できない人に、次の仕事はありません。
大事にしてる言葉があります。「涙を落とすならノートで受け止めろ」。涙を流しながらnoteを書いています。わたしは明日も図書館に行く。おやすみなさい。