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ランチタイム名曲コンサート 日本の四季折々

宗次ホールで定期的に行われているランチタイム名曲コンサート。今回は「日本の四季折々」と題し、3人の歌手によって日本語の歌曲が演奏されました。

出演は久野絵里さん(ソプラノ)、佐藤文美さん(メゾソプラノ)、安田健さん(バスバリトン)、築山茉以さん(ピアノ)。それぞれの歌手のキャラクターを生かした、個性的なプログラムです。

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久野絵里さんは小林秀雄:花の春告鳥など、コントラストの美しい近代的な作品を、さらに劇的な表現をつけドラマティックに。安田健さんは平井康三郎:九十九里浜など、悲壮感漂う作品を力強く歌い上げました。

やわらかな歌声の佐藤文美さんは、小林秀雄:落葉松などを歌いました。シンプルな作品を、丁寧かつ繊細に表現する演奏。観客は息をのんで耳を澄ませました。

ピアニストの築山茉以さんは、さまざまな表現を自在に操り歌を支えました。特に小林秀雄:すてきな春にでは、近代作品を得意とする築山さんならではの、色彩感豊かな伴奏でした。

またピアノソロで湯山昭:お菓子の世界より「金平糖」「柿の種」「甘納豆」を披露。こちらは個性豊かな小品で、短いながらも味のある表現を聴かせました。

アンコールはふるさとを、三重唱とピアノで。平日の昼間であるにもかかわらず、空いている席がほとんど全くないほどの大入り満席。観客は出演者に割れんばかりの拍手を送り、終演しました。

■ランチタイム名曲コンサート Vol.1978 日本の四季折々
2020年 1月17日(金)11時30分開演 宗次ホールにて

■出演

久野絵理(ソプラノ)
佐藤文美(メゾソプラノ)
安田健(バスバリトン)
築山茉以(ピアノ)

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