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後半:スキルとしての財務諸表分析の活かし方&自分株式会社という考え方

問題
「あなたは今100万円を持っているとします。このお金を、確実に、なるべく多く増やさなければならないとしたら、どのように増やしますか?」

答えは1つではありませんが、僕が考える答えは6に書きました。

目次
3、どうして学んだ方がいい?
4、自分株式会社の視点を持ってみよう
5、財務諸表を学んで気づいたこと
6、おまけ
  問題の答え
  家計簿をCSのように考えられるアプリ

3、 どうして学んだ方がいい?
僕が財務諸表の見方を学ぶにあたって、参考にした本の著者の方はこのような見方をしています。

会計の基本が分かることの一番のメリットは、いままでビジネスを「売上」「利益」という視点だけで見ていたものが、「投資」と「リターン」という視点で見られるようになることです。これこそが、まさにビジネス全体を俯瞰する経営者や資本家の視点です。
「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所 国貞克則

下は最近読んだ本の著者、ビジネス、営業目線です。

一定のレベル以上の法人営業なら「この投資をやったときに、お客さんの『BS/PL』にどのように影響するか」という観点から話せないとダメです。役員クラスに提案するとなると、そういう目線は絶対に必要です。とくに上場企業ならば、BS/PLへの影響はとても気にします。そういうときに「え? 減価償却ってなに?」「キャッシュフローと利益ってどう違うんだっけ?」などと言っているのは論外です。
これからの会社員の教科書 田端信太郎

自分の経験上、学んで活かせると思うのはこんな感じです。
●就職、転職時の企業選び
ー会社の健全性、安定性、将来性などが分かる
●株式投資をする時の参考用
ー配当、利益率、長期的に成長、安定企業かの見極め
●仕事の場面
ー自分の仕事が財務諸表のどの項目になるかが分かると、会社における自分の仕事の重要度や立ち位置が分かる。

4、自分株式会社という視点
財務諸表の見方を身に着けると経営者視点を持てるという話ついでに、
「自分株式会社」という考え方を紹介します。
家計簿をつけている人はいると思いますが、
「自分を会社と見立て、お金の収支を考え、経験、知識を資産としてどのように稼ぐか」という視点を持っている人は、あまり聞いたことがありません。
これはmotoさんという、6回の転職で年収1,500万円+副業年収5,000万円超を稼いだ経験を紹介した本を読んで、学んだ考え方です。

これからの働き方で大事な考え方になると思うので、おすすめです!

また、自分株式会社という視点を持つと、以下の4つの項目の様にお金と時間の使い方をより意識できると思います。
1消費:日々生活していく上で欠かせないモノの購入や使用料。
 例)家賃、食費、交通通信費、水道光熱費など
2浪費:必要以上の贅沢や、無駄な出費。
 例)1度も使わなかった衝動買い品代、馬券代など賭け事の支出など
3投機:不確実だが当たれば利益の大きい事をねらってする行為。
 例)ギャンブル、FX、株の短期取引(プロでも難しい)
4投資:後々リターンが見込まれる投資費用。
 例)株式投資(正しい知識必要)、NISA、貯蓄、
   スキルアップのためのセミナー費、書籍費、資格

5、財務諸表を学んで気づいたこと
・自分が会社を経営するとしたら、このお金の使われ方はどうなのか?
 もっといい使い道はないのか?
・ここにお金をかけているということは、会社はこのよう方向性なのか?
 この使われ方で、利益は出るのか?
・自分を会社として見立てると、成長のためにお金を使っているかな?
 年収は上げ続けることができるか?
など、数字や項目、お金の流れをそのまま受け止めず、自分の頭の中で具体と抽象化を繰り返して、考えることができるようになりました。

目に見える結果は、簡単に、すぐには、出ないかもしれませんが、頭を使って考え、目の前の仕事とあらゆることを結び付け、思考力をアップデートし続けることが大事ではないか、と思います。

最後に、財務3表を理解する上で読んだ本の作者:国貞さんの言葉を引用して、終わります。「自分株式会社」にも当てはまることですね。

財務諸表に表れない重要なこと
・会社の社長や従業員の考え方や意欲・能力のレベル
・いま現在いくら巨額の利益を出していようと、
「自社の売上と利益のことばかり」考えている会社に将来はないのです。
逆に「多くの利益は出ていなくても、お客様に喜ばれ、常に自分たちのレベルを上げることに努力を惜しまない」会社はいつか必ず花開いていく
「財務3表のつながり」で見えてくる会計の勘所 国貞克則

おまけ1:問題の答え
僕の答えは、
「長期的な目線に立ち、年収の高い業界、企業に転職する or 働けるようにスキルアップする。あるいは需要があり、単価の高い仕事をする。」です。
普通ですが、これが確実かと。楽して儲かる話があれば聞いてみたいです。笑

おまけ2:家計簿をCSのように考えられるアプリ
めちゃめちゃ便利なのでおすすめのアプリです。
カードと銀行口座に紐づければ、手持ち現金の収支以外は自動計算してくれて、月ごとの収支が円グラフで分かります。

参考本








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