見出し画像

競技スポーツのライセンスとは? - エンデューロ日記 No.34

 先頃、MFJから「ライセンス更新」の案内が届いたので、早速、手続きをしようと思っている。ある時期までに更新手続きをすると、少し料金が割引になるのだ。ぼくが持っているMFJのライセンスは、エンデューロの競技ライセンスとモトクロスの役員ライセンスだ。なぜモトクロスの役員ライセンスを持っているのかというと、これはエンデューロの承認・公認大会の主催クラブに必要な資格だからだ。主催クラブのメンバーの中には一定数、この役員ライセンスを持つ人間がいなければならない、ぼくが所属しているクラブは、しかしモトクロスの主催クラブではなく、エンデューロの主催クラブである。だから本来的には、エンデューロの役員ライセンスを持っていたいところだが、現在、MFJにはその制度がない。以前は、FIMのエンデューロ役員ライセンスを持っていたが、これは3年間ごとにセミナーを受講し、試験に合格しなければならない。

 日本でそのセミナーが開催されるのは、数年に一度で、そのうちに流してしまった。現時点でFIMの役員ライセンスが必要になる機会はないので特に問題もない。

 ちなみにこのセミナーは、ISDEの会期に合わせて毎年、開催地で行われている。ただこれを受験して合格するには、英語かフランス語がちゃんとできなければならない、まあまあハードルが高い。

 ついでに、FIM競技ライセンスについても説明しておく。

 例えば、ISDEに出場しようと考えると、FIMエンデューロライセンスが必要だ。これはMFJのエンデューロライセンスを持っていれば、誰でも申請ができるし、大抵、発行される。ISDEの1大会用ライセンス、というものである。

 FIM傘下の事務局機能としてMFJがあり、ライダーに対してさまざまなサービスを滞りなく行なってくれる限り、ぼくはライセンス受給を通じて、ある程度の経費を負担することにまったく否定的ではない。MFJは会員組織であるから当然のことでもある。会員へのサービスに対する満足度という点では、少しライセンス費用が高いようには思っているが、それでも毎年更新しているということは、納得している一面があるということだろう。願わくば、ライセンスホルダー、つまり一般の会員・選手が、もっと手軽に当該種目の運営に携わることができる環境があれば良いと思っている。ただ競技に参加するだけではなく、競技運営について考え、実際に運営にも参加し、愛好する競技の将来に寄与できる仕組み作りができれば、日本のモーターサイクルスポーツは、今とはずいぶん違うものになるだろう。

ここから先は

476字
1998年に創刊。世界のエンデューロ、ラリーのマニアックな情報をお届けしています。

BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?