「オジサンではなく緑ゼッケンが重要なのだ」 - エンデューロ日記 No.26
これまで、ENDURO GPにおける23歳以下のジュニアクラス、21歳以下のユースクラスについて解説しましたが、ISDEでも同じく、23歳以下のジュニアクラスが存在していて、こちらは、ワールドトロフィチームに並んで重要視されます。
イタリア協会は、23歳以下のジュラアクラスのライダー育成を長期に渡るプロジェクトとして取り組んでいます。当然のことながら、若手が育つことは、将来に渡って、このスポーツを維持するための基本です。
2015年に初めてワールドトロフィを獲得したオーストラリア、2016年に同じく初勝利を挙げたUSAも、まずはジュニアの強化からスタートしています。USAのワールドトロフィ獲得は、2006年にカート・キャッセリらのUSジュニアチームが優勝してから、その後10年間のたゆまぬ努力の結果です。
イタリアのワールドトロフィチームが前回優勝したのは2007年。ジュニアは2008年でした。それからは豪州、フランス、USAの時代が長く続き、イタリアは面目を失っていました。
しかし2021年、自国開催のISDEで、ついにトロフィを奪還。同時にジュニアトロフィ(シルバー・ヴァーズ)も3年ぶりに取り戻すことに成功しました。
今年のENDURO GPのリザルトを見てわかるように、ユース125も、ジュニアも、今は、イタリアに強いライダーが揃っています。これはすなわち、イタリアの天下がしばらくは続くことを意味します。
イタリアチーム監督のクリスチャン・ロッシは次のように話しています。
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