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「DOAラリー・林道の怪鳥vol.2」大鶴義丹 - No.241より

春のオフロードツーリングラリーイベント・Door of Adventure千葉ステージに、「林道の怪鳥?」V-STROM 1050XTを駆って参戦した。拠点となるマザー牧場をスタートして、ラリーコマ図を使い、大自然に溢れる千葉房総半島約200km超のオンロード&オフロードを走るラリーツーリングだ。しかし前回の本誌でも書いたように、私のスズ菌マシンは、諸元「車重247キロ、最低地上高160、フロントΦ43・160ストローク、リヤショックアクスルトラベルは160」が物語るように、純粋なアドベンチャーバイクと言うよりは、高性能マルチツーリングバイクだ。
またDoor of Adventureは、主催者が海外のデザートラリーなどにも通じている方なので、ラリーツーリングとはいえ、毎回それなりの難度を織り交ぜてくる。ゆえに難所においては、エスケープルートなどが用意されているほどだ。
 だが昨今の高性能なアドベンチャーバイクタイヤに履き替えてしまえばなんとかなるだろうと、勇ましくエントリー完了。今回はブリヂストンのBATTLAX ADVENTURECROSS AX41を前後装着した。このタイヤはアフリカツインでも5セットくらい経験していて、オフロード寄りのアドベンチャーバイク用タイヤとしてはベストだと確信している。実際にはそれ以上のオフロード性能を有しているタイヤもあるのだが、オンロード性能が極端に低いモノや、派手に走ると1000キロで終了になるモノもある。その手のタイヤを使って、巨大マシン限界アタックも大好きだ。だがアドベンチャーバイクは高速道路での大パワー走行も醍醐味の一つなので、あまり極端なキャラクターはトータルで見ると結果的に楽しくない。
 応募枠がwebでオープンするや半日で満員御礼となる、超人気ラリーイベント「Door of Adventure」。多くのライダーは前日から、開催ベースとなるマザー牧場に集まり、ライダー同士の交流やイベントブース、各々キャンプ気分を楽しみ、夜はジンギスカンの食べ放題から前夜祭となる。
ハイエースの専用ベッドで熟睡後、ラリーの朝は早い。開催セレモニーの後に200台近いエントリーが続々とスタートしていく光景は、いつ見ても興奮する。

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