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エンデューロ日記 012 「ゼロ戦とマスタングの違い」

ゼロ戦の運動性能が優れていたといっても、それは防弾の装備を省略してまで軽量化したり、熟練の人間じゃないど性能を維持できない高性能なエンジン、そうした職人芸に頼ったものだった---

ダカールラリーにおけるKTMが、これまでのファクトリーチーム、ワークスチームとの根本的な違いを見せるのは、メーカーとしての技術の結晶であるファクトリーマシンを、市販車として売り出してしまったことにある。

2000年、KTMは、660 Rally Factory Replocaを発表。世界中のディーラーネットワークを通じて、ダカールに参加するプライベーターに向けた供給を開始した。これは現在も継続、毎年バージョンアップしたモデルがカタログラインナップされている。

頑強でパワフルなLC4エンジンを専用のフレームに搭載。前後のWPサスペンション、燃料タンクは前後に4分割式となっていて、しかも工具無しで脱着できるファスナー固定式。燃料ホースはドライカプラーで接続され、これも工具不要。フレームマウントのナビゲーションタワー、GPSマウント、ロードブックホルダーに、スイッチ類もすべて標準装備。

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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記…

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