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「ドリームチーム」- ISDE 2021 イタリア大会の開催に寄せて。エンデューロ日記 -017

まもなくスタートするFIMインターナショナルシックスデイズエンデューロ 2021 イタリア大会。ウイルス状況によって出場辞退する国も少なくなかったが、それでもおおよそ30か国から参加。開催国イタリアはもちろん、スペインほか強豪国が参加、USA代表チームももちろんエントりーしている。日本からは、単独、滑川勝之が参加。滑川は、2017年フランス大会に日本代表チームの一員として参加した経験もある。この原稿は、2017年に本誌に掲載したコラムだが、今年も優勝候補の筆頭に挙げられるUSチームが、いかにして強くなったかということを知るのにちょうどいいので、あえてこのタイミングで再掲したい。

春木久史

 AMA(アメリカモーターサイクリスト協会)は、2016年の「モーターサイクリスト・オブ・ザ・イヤー」に、ISDEに参加したアメリカ代表チーム=ISDE U.S. WORLD TROPHY TEAMの4名を選出した。ISDEとは、FIMインターナショナルシックスデイズエンデューロのこと。1913年に第一回大会が開催されてから、二度の世界大戦による中止を経てはいるが、それ以外は毎年、世界各国の持ち回りで開催が続けられている、モーターサイクリストのオリンピックとも形容される6日間競技だ。100年以上の歴史がある大会だが、US代表チームが優勝、ワールドトロフィを獲得するのは、史上初。AMAの代表であり最高経営責任者でもあるロブ・ディングマンはこうコメントする。

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