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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2024年1月の記事一覧

砂漠の思い出 - 三上勝久

text Katsuhisa Mikami 今から17 年前のこと。僕はエジプトで開催されていたファラオラリーにカメラマン兼レポーターとして訪れていた。移動は、雇い主が手配してくれたレンタカーだ。そこそこポンコツな、パジェロだったと思う。 毎日のルーティンは決まっていた。朝、スタートシーンを撮影して、すぐにコースをショートカットしてスペシャルステージの中間地点に向かい、そこで撮影する。その撮影が終わったら、再びコースをショートカットしてゴール地点に向かい、ゴールインしてくる

エンデューロ日記 No.45 - 真のプライズが宿るものとは

毎年12月に東京で開催されているMFJ MOTO AWARD(モトアワード=一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会主催の年間表彰式)では、ロードレース、モトクロス、トライアル、エンデューロ、スーパーモトの全日本選手権シリーズのランキング表彰を始め、世界選手権功労賞など、多くの特別賞も併せて顕彰されるものだが、その中に、エンデューロ特別賞として「ベルナード・ホジキンス記念トロフィー」というものもある。 これは、FIMインターナショナルシックスデイズエンデューロ(ISD

Factory Bike - タディのインドアウェポン - GASGAS 4T 350

エクストリームエンデューロのマエストロがFIMスーパーエンデューロとAMAエンデューロクロスという2つのインドア選手権で勝利するために作ったスーパーウェポン。フルモデルチェンジした4ストローク350マシンはどのようなコンセプトで仕上げられているのだろうか。 Text & Images : Future7Media Team 狂気のレースを戦う 異常な兵器の真実 私たちがファクトリーマシンを紹介するこのPRO-BIKEのシリーズでは、通常、パドックで撮影できそうなバイクを見

Interview ジェーン・ダニエルス 「女子チャンピオン ダカールへ」 No.248より

2023年、8戦全勝で4度目の女子エンデューロ世界タイトルを獲得したジェーン・ダニエルズはダカール2024に挑戦する。 ゴットランド島へ 4度のエンデューロ世界選手権ウイメンズクラスチャンピオン。ISDEでも英国女子チームのエースとして活躍し、2022年にウイメンズワールドトロフィを獲得。エルズベルグロデオ、SSDT(スコティッシュ6日間トライアル)にも挑戦してきた彼女が次の目標とするのは、他でもなく、ダカールラリーのフィニッシュラインだ。  ダカールに出場するためには、A