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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2023年1月の記事一覧

大鶴義丹 連載 TIME TO RIDE 「2022泥まみれ総決算」 No.244より

 何だかんだと、この2022も大した怪我もなくオフロードを楽しんだ。今年のバイク一大事件は「スズキGSX-R1000」の生産終了だ。私のような昭和の「ヒザ擦り少年」にとってはアイコン中のアイコンである。言うまでもなく200馬力オーバーエンジンがユーロ5に対応できなかったことが理由だ。  四輪ではもう目の前まで来ているEVへの流れ。良い悪い、好き嫌いを関係なくこの流れは止められない。そしてすでに次期排ガス規制「ユーロ7」の基準案が公表されていて、実施予定時期は乗用車などが202

Parc Ferme 「ファイナルスピードテスト」 No.244より

 正式にはファイナルスピードテストという。ISDEの最終日である6日目に行われる。一斉スタートの形式で行われるので、モトクロスのように着順を競っているように見えるが、実は所要時間を競っている。クロステストやエンデューロテストと同じように、スタートからフィニッシュまでの時間が計測され、他のスペシャルテストの成績と同様に、リザルトに合算される。  2022年のフランス大会のリザルトを見ると、トップクラスのライダーで13分台だった。最近のISDEにおけるエンデューロテストより、少し

Roadbook 「ブルキナファソの水」 三橋淳 No.244より

文 / 三橋淳  2004年のダカールラリーのルートマップ。ポスターにもなっていて、確か参加者にも配られたと思う。でも実際このポスターはアマチュアにとっては迷惑な話で、だって今からラリーが始まるっていうのに、大きなポスターは邪魔でしかないからね。でもこうしてデジタルデータとして残っていれば、いつでも見返すことが出来るので便利になった。  2004年といえば私が初めて4輪でダカールラリーに出場した年で、日産パスファインダー(日本名テラノ)で片山右京さんと市販車部門のトップ争い

工具の世界 「整備力を磨く」 No.244より

Text : 山田卓弥 Image : Future7Media 車載工具とは?  このコラムでは主にラリーやオンタイムでのレースを想定しつつ、それらの情報を基にツーリング等での出先の急な整備でも役立つ工具や整備の話を書いております。しかし「工具」や「整備」といってもみなさんが思っている以上に広範囲な上に、さらには各個人の出来る整備のスキルまで違っていてなかなか万人に届くような話を書くのが難しいのです。そこで今回は超基本に立ち返りまして1でも2でもない0地点での話をしてみ

Joan Barreda - 何と読むか? という雑談

Joan Barreda Boat - スペインの人。 今年、2023年のダカールにもMonster Energyから出場し、すでにクラッシュしてヘリコプターで搬送されてしまったが、最も有名で人気のあるライダーの一人といっていい。サウジのダカールで亡くなってしまった、パウロ・ゴンサルベスとは長年の盟友だった。 ジョアン・バレダと、パウロ・ゴンサルベスは、ともに、BMWのオフロードレーシングプロジェクトであった、G450Xのラリーバージョンを走らせる、Speed Brain

tm Racing エンデューロ試乗 - No.244よ

世界選手権仕様の性能をすべてのユーザーに。tmレーシングの哲学を受け継ぐ「情熱の色」が復活した。第2世代の2ストFIの完成度も再確認する。 Text : Hisashi Haruki Images : Animal House, 井上演 Rider : Tadao Ikeda ■tm Racing Japan 2ストFIは常識化するか  長く北海道を拠点としていたtmレーシングジャパン(株式会社うえさか貿易)は、2022年に体制を刷新。本社住所も東京に移した。今回紹介

No.244 カバー写真

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