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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2022年7月の記事一覧

編集後記 ― No.241より

モーツァルトはタマゴ(鶏卵)料理好きだったことでも知られている。1日に最低でも4コは食べていたとか。すでに売れっ子の作曲家だった彼は、しかし浪費家でもあったそうで、そのため貧乏暮らしが続いた。タマゴは比較的安く、食べ応えがあり、しかも実際に栄養価も高く、貧乏暮らしの若者には向いた食品だった。しかし35歳という若さで死んでしまったのも、タマゴの食べ過ぎが原因だったという説がある。本当かどうか。タマゴは高コレステロールな食品であるとも言われる。そしてぼくは、タマゴを食べるたびにモ

about tools - 連載 工具の世界 - No.241より

連載第1回 「はじめに」 文 / 山田卓弥 二十歳の頃に工具の業界に入りまして気がつけば30年以上、工具販売の現場でさまざまなお客様と接しさせて頂き工具を通じていろいろな体験をさせて頂きました。  また私生活ではダートバイクに乗って遊んでおりまして、現在の愛車はエンデュランサーのハスクバーナFE350です。  多分ですが普通の人よりは工具の事をちょっとだけ詳しくて、そしてオフロードバイクの整備に関してもちょっとだけ趣深い自信があります。 そんな私が今号から縁あって少しの間「

「DOAラリー・林道の怪鳥vol.2」大鶴義丹 - No.241より

春のオフロードツーリングラリーイベント・Door of Adventure千葉ステージに、「林道の怪鳥?」V-STROM 1050XTを駆って参戦した。拠点となるマザー牧場をスタートして、ラリーコマ図を使い、大自然に溢れる千葉房総半島約200km超のオンロード&オフロードを走るラリーツーリングだ。しかし前回の本誌でも書いたように、私のスズ菌マシンは、諸元「車重247キロ、最低地上高160、フロントΦ43・160ストローク、リヤショックアクスルトラベルは160」が物語るように、

Book of SIXDAYS - Brazil 2003 - No.241より

ISDEはどの大会も印象深いものだ。競技は6日間だが、全体では少なくとも10日間、ライダーだったら2週間はそこに滞在して、世界中のエンスージアストたちと一つの街で過ごす。その国、その土地の風物、文化に親しみながら、一番好きな"モーターサイクル"にどっぷりと浸るのである。長年、ISDEに通い続ける人は、通えば通うほど、そこが故郷のように感じてくるのだろう。知り合い、友人が増え、思い出も積み重なっていく。ライフステージにおけるいろいろな出来事も、ISDEの開催地とその開催年ととも

人生の最後に選ぶ一台 - ローレンス・ハッキングの場合 No.241より

ある日、あなたの前に神様が現れてこう宣告する「あなたはこれまでにいろいろなバイクに乗ってきたが、ついに最後の一台を選ぶ時がきた。あなたが手に入れることができるのはあと一台だけ。その代わり、世界中に存在する、あるいは存在したことがあるどんなバイクでも選ぶことができる」。さあ、あなたが選ぶ人生最後の一台とは? 新しい連載はローレンス・ハッキングからスタート。次はあなたの番だ。 「人生の最後に選ぶ一台のバイク」。それが何を意味するのかということを長い時間考えていた。このテーマは日

Parc Ferme - スポーツその普遍の価値とは No.241より

Text : Hisashi Haruki Image : Future7Media このコラムのタイトル「パルクフェルメ」というのは、モータースポーツ用語では車両保管のことを意味する。英語だとパークファームとか、クローズドパークとも呼ばれているが、これはフランス語が一般化して通用するようになっている。モータースポーツ用語でフランス語が一般化した他の例としては「リエゾン」というのもあって、みなさんには馴染みのあるもののはずだ。英語だとトランスファーということになるが、つまり