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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記事を再編集して順次掲載。バックナンバーの… もっと読む
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2021年2月の記事一覧

「開拓の道、遥かなる海へ」 - シバレルラリー2021、大会プログラムより

オホーツク街道「なぜこんなところに人が住んでいるのだろう」あるいは「なんでわざわざこんなところで暮らしているのだろう?」。みなさんこれから4日間、厳しい北海道の冬を体験しながら、そんな言葉を反芻するに違いありません。確かに美しい、しかし、と。  司馬遼太郎は「街道をゆく」のシリーズのうち、オホーツク編で、北海道の、特にオホーツク海岸を、縄文の太古から「北のまほろばであった」と書いています。長い積雪期、冬になると流氷が埋め尽くす海も、実はそれこそが狩猟採集生活者にとっては豊穣

BEST OF THE YEAR 2020 - PRODUCTION BIKE YAMAHA YZ125X - さらに小坂竜也の愛機も紹介 - No.233より

これは2020年だけの功績を評価したものではない。あらゆる意味で幅広い層の日本のライダーに、オフロードライディングの楽しみを提供し続ける「本物の性能」を持つバイクだ。  ただ低価格で、入手しやすいだけではベストオブイヤーに推すことなどできるものではない。なおかつ、ビギナーにも扱いやすく、それでいてトップレベルのライダーが本格的な競技に出場して満足できるポテンシャルを併せ持つ。モトクロスバイクとは違う、クロスカントリー、オフロードレーシングのための装備を過不足なく備えている。

FACTORY BIKE BETA RR2T RACING 300 - ブラッド・フリーマンのツインスパーク - No.233より

Betaファクトリーチームの叡智の結晶は、ここ数年のENDURO GPで 無敵の強さを誇示し続ける。一見、カタログモデルと違わないファクトリー モデルの秘密に迫る。 ステップアップ 「ずっと250で戦ってきましたが、今シーズンは念願だった300に乗ることができて最高にハッピーでした」。惜しくもオーバーオールカテゴリーであるGPクラスのタイトルは逃したものの、最後まで接戦を演じ、E3クラスではしっかりタイトルを獲得したブラッド・フリーマンの愛機を、ENDURO GP最終戦のパ

BEST OF THE YEAR 2020 - ENDURO BIKE部門 - No.233より

世界のエンデューロ情報でおなじみのENDURO21.COM、その主任記者であり、メインのテストライダーでもあるJon Pearsonが選んだエンデューロバイクのベストオブザイヤーはこれだ。 Text : Jon Pearson - ENDURO21.COM Images : Future7Media

FACTORY BIKE SHERCO SEF 300 - ハーミッシュ・マクドナルド No.233

Shercoの4ストローク300ccは、かつてマット・フィリップスによって450ccを相手に世界タイトルを獲得したこともある名車である。 マットと同じ南半球から遠征するニュージーランドの天才が、このバイクを再び世界一にして見せた。 実はシートレールが低く改造されている。長身のライダーだが、その理由は本文にて。 緑のバックグラウンドは23歳以下ジュニアクラスのカラー。2021年はGPクラスにステップアップ Kiwiの類まれな才能 ハーミッシュ・マクドナルドはニュージーラン

悪名高き4日間のハードエンデューロに挑む - ルーマニアクス参戦レポート

コースに戻ろうとして40分くらいもがいたけど、地面が柔らかすぎて望みは消えた。バイクを持ち上げることもできず、おまけに周りから見えないところにいて、一体全体自分が何処にいるのか見当もつかない! ジョナサン・ピアソンが参加したルーマニアクス2016の記録。 Jon PearsonはENDURO21.COM主筆にしてメインのテストライダー ルーマニアクスが過去に、興奮の渦巻くドラマや国際色乱れ打つ熱狂、体が悲鳴を上げる厳しい戦いに欠いたことが、一度でもあっただろうか。今年はさ