【心の波】溢れる涙。


【11/13  日曜日】

明日から模試が始まるというのに。
いや、始まるからだろうか。
両親の喧嘩とか、今の生き方とか、
くよくよしてる自分にうんざりして。

わたしにとっては猛烈にがんばってるけど、
それが正解かもわからない。
むしろ、不正解ではないかと疑いながらも、耐えて進んでいる。
ただ辛い時間が過ぎていくのを待っている。

早く家から出たいし、
ほんとはもっと旅したいし、
社会を変えたいし、
でも、何を目指しているのかわからない。

自分がちっぽけだから、
そうわかっているから、
なにをやっても意味を感じなくなる。

なにも行動を起こせない自分が
かっこ悪くて、嫌になって、
どうしようもなくて、今日も涙が溢れる。
食べて太って、自分の外見も嫌になる。

わたしの基準はどこからどうなって
今に至ってしまったんだろうって。
何も知らずに理学療法士を
目指せてるみんなが羨ましいなぁって。

世界が広いことを知ってしまったから。
自分の本当の幸せは、
ここにはないと思ってしまっているから。


【11/17  木曜日】

飛行機雲。
きれいだな。

あの飛行機は
どこから来てどこへ行くのだろう。
こんな朝から飛んでるのか。

そうやって、空を見上げて
想いを馳せられて幸せだな。

そうやって、幸せって感じられることが
幸せだなって。

ループしてる。


【11/20  日曜日】

大きな愛を送りたい人がいて
その愛を受けとってくれて
それ以上の愛をくれる人がいる
そう感じることができたら、
それが「幸せ」なのかなぁ

そんなことを思わせてもらって、
大好きな友達に手紙を書いた。


【12/1  木曜日】

あのときを想い出す。
あぁ、なんだかんだ
楽しかったんだなぁと。

何度もかかった再試。
落ちる度に、ひとり泣いてた。
みんなと同じようにできない自分が嫌で、
どうしてこうもできないんだろうって。

そんな過去と、今が重なった。
でも、入学から過ごしたみんなの大半は
今はもういなくて。

校舎も先生もなにも変わらなくて。
今年も同じように過ぎていく。

泣きそうになる。
どうしてこうもできないんだろうって。
やってやるんだって燃える心と、となりあわせ。
ふとした時に、大きな不安が襲う。
とにかく必死に、しがみつく。

もし、単位を落としたら。
もし、それで留年したら。
もし、理学療法士になることを…
わからない。

もう、挑む壁はすぐそこに近づいてる。

未来なんて、だれにもわからない。
少しずつでもいいから、歩んでみたい、
自分の人生を。
魂を燃やして、生きなさい。

泣きたいなら、氣が済むまで泣きなさい。



【12/2  金曜日】

絶望。

生きてる。
生きてるよ。

自分を奮い立たせて。

中学受験、高校受験、大学受験、国試。
受験勉強に費やす時間ができるのは、比較的早かった。
小4の夏から塾に行かせてもらって、
中学はわりと勉強熱心な国立で、
高校も入学すぐから大学受験を意識させられる進学校で、
大学も1回生から実技や筆記ずっと試験ばかりで。
休学の1年以外、氣づけば14年間も
机に向かう勉強ばかりしてきた。

学校という名の場所から出る、
最後の受験勉強。
これからは、自分次第。
人生で全力を注いできた時間は
圧倒的に学校の勉強が長い。

プライドが邪魔してるのか、
恥ずかしすぎて今の点数なんて言えないし、
とりあえず焦りというより
見えない恐怖と昨日の自分と
ひとり戦うしかなくて。
国試は団体戦だと聞きつつ、
どこをどう団体戦にするのか、
今までずっと迷惑ばかりかけてきて、
頼り方もわからない。
がんばろう!って笑顔の裏、
本当に思ってるし燃えてるんだけど、
少ししたら心が泣いてる。

思えば、心から信じられる人って、
心から頼れる人なのかな。
頼ることを避けているから、
信じられないと決めているのかな。
本当につらい時に頼るって難しいよね。
頼ってほしい、BIGLOVEで受けとめるよ、って思いつつ、
自分ではできない。わがままなのかな。

氣づけば、
毎回、本試験は1,2教科落として再試験ばかり受けて
なんとか単位はすべてとっていた大学生活。
世界一周コンテストDREAMは2次審査の時点で0勝2敗、
最近は、絶対ここに行きたい!と
一つしか考えていなかった人氣な就職先に落ち、
約7倍の熱い起業家コミュニティに落ち、
大学生になってから、なんだか
落ちまくっている試験人生だなぁと。
どれも中途半端で、いつも認められないなぁと。
それはきっと、そんな穴ばかりに目を向けているからってのもわかっている。
ちゃんと認められた時もあるけど、
そこへの喜びよりも、穴への絶望の方が大きく感じてるだけだって。

人間、だれしも欠点に目を向けがちらしい。
じゃあ、人間らしいじゃあないか。

いわゆる「人生勝ち組」って思える瞬間は
いつだっただろうかと。
生きる希望をもてたこと。
感性が豊かになったこと。
わたしの表現を好いてくれる人と出逢えたこと。
今はこれくらいしか挙げられないけれど、
地位や名誉はなくとも、たくさんあるはず。
自分の手で、人生を変えてきたはず。

こんなにも勉強してきて、
この壁を乗り越えられないと
これからの壁は乗り越えられないと。
立ちはだかる壁はもっと大きいものだと。

そう思ってるから。
大きな不安を抱えながら、
今にも泣きそうになりながら。
それでも一歩、それでももう一歩、、
大逆転してみせるんだ。

できるぞ、わたし。
やってみせるぞ、わたし。

って言い聞かせたけど、だめだった。
抑えきれない涙が溢れてきて、勉強できなくなった。
店員さんに見られるのが恥ずかしくて、
隠しながらケンタッキーを後にした。


【12/6  火曜日】

なんだか、

もう生きたなぁと思うのです。
これからも生きたいと思わないのです。
生きることにつかれてしまったのです。
できるならば、もっと世界を知りたかったし、
やりたいこともないと言えばうそになるかもしれない。
でも、もうじゅうにぶんに人生を歩んだなぁと思うのです。
とても、満足しているのです。
現実が、ぜんぶうそだったらよかったのに。

過去がきらきらしすぎて、
これ以上の未来を描けると思えないのです。
輝かせられる自信がないのです。
昔よりもちょっとは自分を愛せたかな。

幸せだった。
ありがとう。


【12/9  金曜日】

ようやく帰ってきつつある、わたし。
おかえり。

久しぶりに、人間の顔を見た。
鏡越しに自分の顔を。

1週間、引きこもっちゃった。
これからの人生に希望が見えなくて、
自分の殻に閉じこもっちゃった。
まともに人と会話もできなかった。
親に部屋に入ってこられるのが、触れられるのが、近寄られるのが、ただ嫌だった。
会話もしたくなかったし、声も聞きたくないし、顔を見たくも、姿を見られることも拒んだ。
だから、ベッドとトイレだけ、1日1食、
親が寝静まった午前2,3時に台所で食べた。

1週間も、久しぶりだった。
この世の終わりに感じた。
つらかったね。
よく生きたね。
生きたくなくて、
本氣で死にたくて、
でも準備物を買いに行くエネルギーもなくて
万が一のためにダイアリーにことばを残して、
でも死ぬのも恐くて。
毎日布団の中で泣きながら、
このまま窒息死すればいいのにって思いながら、
飲み食いしなければいいのかと思いつつ
爆食したい自分が勝って、今日も食べてしまったと絶望して、
そんなふうに臆病だから死にきれなくて、
また生きてしまった。
嵐が去って、何事もなかったかのように
風がまた流れ始めたよう。

みんななにも言わなくて冷たくも感じたけど、
わたしが変わっただけで、
ただなにも変わらないだけで。
意外にもあたたかかった。

ちょうどこの1週間、
模試2回と国試受験票提出と授業とあって、
先生は心身の調子を第一にって、国試受験票や単位を考慮してくれたし、
お母さんはいつもごはんを台所に用意してくれて、
お父さんはスイーツを頼めば快く買ってきてくれた。

ただ、わたしが変わっただけなのにね。
氣づいてほしくなっちゃう。
苦しかったんだよなぁ。


【12/10  土曜日】

午前中、先輩が声を掛けてくれた。
ありがたいね。
人と会うのが怖かった。
だから、午後はちがう席でやった。

先生と話しながら、涙が出てくる。
だから、話したくなかったんだ。
笑われた、
たぶん、この氣持ちがわからないんだろう。
”覇気がない”
そりゃそうだろ、でも優しかった。
早く終わりたかった。
研究室を出て、安心した。
まだ、合格の兆しが見せてくれたからいいか。

えらいよ、
模試受けにわざわざ学校に行ったんだもの。

生きたんだから、ほんとはもっっっと
特別に特別にあげるべきだけどね。
今できる特大のご褒美、

240円の焦がしバターメロンパン。
においが最高だった。



【12/11  日曜日】

そろそろほんとうの、おかえり。
1週間、おつかれさま。
生き抜いたね。

明日から、またスイッチオン!


2022.11.13 - 12.11

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