もう自分にも他者にも悩まない -『宇宙兄弟×FFS』
「変わりたいけどなかなか変われない」
大半の人はそう感じるのではないだろうか。かくいう自分もそのタイプかもしれない。
そんなときに書店で著書を見つけた。
著書を読んでアニメも見た上での結論としては,
#自分と違うキャラクターになって変わろうとしていた
#相手から見た 「自分」がドライだった。
#宇宙兄弟って面白い
以下,著書の内容と自分が感じたことについて記していく。
FFSとは
一人ひとりの特性(思考・行動パターン)をFive Force and Stress:5つの因子とストレスの観点から数値化したものである。
下記が5つの因子に該当する。
凝縮性:こだわりの強さ
受容性:相手を受け入れる
弁別性:白黒はっきりつける
拡散性:とりあえずやってみる
保全性:準備してからやっていく
思考・行動パターンを数値化することで,自己理解や他者理解が進んだり,組織において相手を動かしたりすることができる。
診断すると5つの因子から,「あなたは宇宙兄弟の登場人物の●●に当てはまる」と出てくる。
(自分が診断したバージョン)
(自分の身に変化があったとしても)なかなか変われていないと感じたのは,自分は保全性が高いのに拡散性の高い人の真似をしていたからかもしれない。
自分と違うキャラを演じていてもストレスを感じるだけだし,アニメでゲイツを見たとき,変わることに対して最も拒んでいるキャラだなぁ〜と。笑
保全性と拡散性について
ここからは,5つの因子のうち保全性と拡散性について説明する。自他関係なく,どちらの因子を持っているか分かるだけで,行動するときのきっかけが分かる(両方持っていることもある)。
日本人の約6〜7割が保全性を因子として持っている。つまり,何か新しいことをやろうとしたとき,最初の1歩を踏み出すのに躊躇する。
ただでさえ道が見えないとストレスを感じるのに,変わろうとすると,ストレスがさらに高まるからだ。
では,どうすれば変わることができるか?
一言で表すなら,知識をたくさん集めて武装することだ。
保全性は予想外のことが起きないようにするために,ひたすら情報を浴びる。自分の専門分野を確立して武装すれば,自信が湧いてくる。
やりたいことがなくても,「できること」が「やりたいこと」になる。
確かに,自分もすぐに役に立たないことばかり調べる癖があるなぁ〜と。
一方,拡散性を因子に持つ人はとにかく腰が軽い。
興味を持ったら細かいことは気にせずとりあえずやってみる。教科書で一通り学ぶよりも,自分でやってみた体験を通じて学習する方が理解できるからだ。
ただその分,細かいことは全然気にしないし,保全性の人と組んで指示されたり拘束されたりすると力を発揮できない。
組織に応用すると?
人間関係で悩むのは,保全性と拡散性,両方の行動特性を理解している人が少ないからだと思った。実際,自分と同じ因子を持つ人と行動していた方が楽。
しかし,拡散性のような突拍子もないアイデアが無ければ変われないし,反対に保全性のような整理が無ければ再現性が生まれない。
保全性の人が拡散性の人を動かすときは,現状とゴールだけ設定して,そのプロセスは自由に伸び伸びと取り組めるような環境設計をした方が良い。
反対に拡散性の人が保全性の人を動かすときは,ある程度の道を示してやることを決めておくだけで,ストレスなくコツコツ取り組めるだろう。
宇宙兄弟をアニメで一通り見て思ったこと
著書を10月上旬に読み終えて,そこから約3週間かけてアニメ99話を全部視聴した。
気になったら時間を惜しんでも全部見るあたり,保全性の情報収集が出ているかもしれない。笑
自分は,宇宙の話よりも,宇宙兄弟に出てくるキャラクターの行動特性の観点からアニメを見ていた気がする。
拡散性の人が羨ましいと思ったけど,拡散性か保全性かは先天的要因で決まる。
それなら,保全性と弁別性を駆使して,自分のできることを増やしたり,拡散性の人と組んで右腕として発揮したりしていこうと思った。
(アニメで最も印象に残ったシーン)
以上です。
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