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Bigmouth strikes again



おかげさまでYoutubeのオススメが五輪と渋谷系絡みばかりになり、Youtube先生に新しいバンドの新しい曲を全然教えてもらうことができません。本当に迷惑なのですがならばいっそこのままノスタルジーに浸りながらリベラーにでもなろうかしらん。といつものように鼻くそほじりながらTVをつけると画面にはオリンピックが流れ私は感動します。スポーツは感動、感動はスポーツ。スポーツは我々が感動するように出来ています。スポーツとは全く無縁の私でさえそんなんなのだからそれは話にならんほどになのです。そして音楽も感動、感動も音楽です。音楽の力はスポーツの力同様に存在し、なのに音楽界にはオリンピックがありません。それはその基準が未だこの人間界において共有されていないからですが、確かに基準はあります。おそらくそれを皆で共有するにはあと1000年くらいはかかりますが、しかし私はそんな世界は恐ろしいと感じます。簡単に音楽の力を声高に叫び使用し人々を感動させたりする。そんな怖いものはありません。みんなで歌えば仲良くなります。その高揚感。ドラッグや戦争で得るものと同じ奴です。当然の如くスポーツも同じです。よってオリンピックなど本来感動してはならないものなのですが、私は公然と感動する。ひー恐ろしい。とにかくスポーツの力も音楽の力も簡単には使っていけません。


なのにそれらを介して多くの人にその感動を届けたいと人は言います。どういう魂胆だと私レベルだと即反応対応いたしますが、世間はそんな私の方をヤベエ奴と言います。即逮捕即私刑です。スポーツや音楽によって感動を共有ばかりする人間界は私を追い詰めます。80年代90年代、このバンドは私しか知らないぞ、クラスメイトにこの音楽の良さなどわかってたまるか、あした学校に機関銃を持ちこみ皆殺しにする。と日々窓側の机に一人座りながらぶつぶつふつふつと生きていた人間でさえも、先ほどの私と同じように鼻くそほじりながらオリンピックと音楽に涙し感動することが正しい時代です。そしてそれにはなるほどと生きるのが一番だと今の私も思います。

あした学校に機関銃を持ちこみ皆殺しにするんだ、とは実際に16歳のわたしがニコニコしながら毎日つぶやいていた言葉ですが、それは10年前KING KRULEがZOO KIDと名乗っていた時代に昔の音楽ソーシャル・ネットワーキング・サービスMyspaceといったもののトップにあげていた言葉と全く同じ言葉ですので、私をけしからんと炎上とするならば同様にKing Kruleも怒ってやってください。



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サポート!とんでもない人だな!