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金田一37歳の事件簿を読んでみた

So-netの長期優待でU-Nextのポイントがもらえました。そんなわけで使い道を探すも、特にほしい本が見当たらず。そしたらたまたま金田一シリーズを見つけました。なんと金田一37歳とな。

私は子供の頃に金田一少年にはまった世代です。そんなわけで金田一少年が37歳になったとあっては、気になってしまいます。

子供の頃に金田一少年にはまった世代がアラフォーになったので、あえてアラフォーの金田一なのかもしれませんね。

20年経つと変わるものと変わらないものがある

金田一37歳の事件簿では、懐かしの場所と懐かしのキャラが出てきます。お約束かもしれませんが、みなさん全然老けていません。明智サンなんてアラフィフなのに相変わらずです。白髪が増えているようではありますが。

剣持さんなんて定年しています。定年しても警察に口が利くのがすごいですし、現役時代の習慣で筋トレは止められないとまで来ています。

他にも懐かしのキャラが出てきますが、みなさん全然老けていません。高校の先輩後輩同級生たちも老けていません。相変わらずって感じですね。

金田一だけはちょっと太くなった感じがします。中年感を出すためにちょっと太くしているのかもしれません。

私も学生時代から知っている人を見てみると、たいして老けていないなぁと感じます。新しいことを始めていたり、結婚していたりはしますが、あんまり変わらない懐かしさもあるものです。

一方で金田一は変わってしまったところがあります。もう謎は解きたくないんだと何度も言ってしまいます。そりゃまぁ高校生の頃にあれだけ殺人事件に居合わせたら、ずっと謎を解かずに生きていきたくもなるでしょう。

こんな感じなので、1巻から明智サンに呆れられてしまいます。かつての君ならそんなことは言わなかったと。

残念ながら創作であるがゆえに、金田一はまたしても事件に巻き込まれていきます。そして謎を解かざるを得ない状況に追い込まれます。しかし天才級の頭脳は相変わらず。「謎はすべて解けた」ではなく、「謎が解けちまった」なのです。割とアッサリと難解な事件の謎を解いていきます。

ちなみに美雪は登場しないみたいです。代わりに会社の若手社員が助手役です。

トリックの性格が大きく違う

金田一少年の事件簿は私の記憶している範囲では、密室殺人やアリバイが完璧なトリックが多かったと思います。

しかし金田一37歳では心理的ミスリードがよく出てきます。犯人の意図によって金田一を含む事件現場にいる全員は、違う方向に誘導されてしまうことが多いです。

金田一が謎を解いてみると、〇〇だと思っていたのに実はXXだったみたいなものがよく出てきます。

同じキャラが主人公でも、特徴を変えた方が違う作品という感じが出ます。あえて金田一が37歳だからこそ、トリックの性格が違います。犯人の動機に関するストーリーは相変わらず作り込まれているなぁと感じます。

終わりに

金田一37歳は13巻まで出ているようです。中編くらいの長さですね。読み切るのにそこまで時間はかからなそうです。

今8巻まで読みましたが、最後まで読みたいと思います。

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