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エッセイ347. LFCコンポスト生活:家から出さなくなったもの(1)

LFCコンポストというのを2022年の11月15日に始めてから、3か月でちょうど一つ目のバッグがいっぱいになったので、熟成にかかっています。

馴染みのないみなさんにお話ししますと、コンポストとは、台所の生ゴミや落ち葉、農家だと雑草なども使いますが、容器に入れて発酵させて肥料を作るものです。
私は今までに、コンポストバケツ、ダンボールコンポストとやってみて、今は小さいマンションのベランダで、それ用のバッグに基材を入れて生ゴミを発酵させる「LFCコンポスト」というのをやっているのです。

一つ目のバッグがいっぱいになったところで、LFCさんの指導に従って、これ以上生ゴミを投入せず、ときどき水を加えて混ぜる、ということを始めました。
それで3週間以上経ち、目立つゴミが消え、水を加えても温度の上昇がなくなれば、熟成が完了するそうです。

この一つ目のバッグに、先日初めてコナダニが発生し、
(ひ〜・・・気持ち悪ぅ・・)
と、びびりましたが、これはミズアブと同様、発酵を助けてくれるそうですので、謹んで住んでいただいています。

2月半ばに二つ目の新しいバッグが、機材と共に届きました。
こちらは、一つ目のように、
「よくかき混ぜたつもりでそうでもなくて、
底から4分の1ぐらいが、基材がそのままで、カラカラだった」
というのを避けようとして、まず、基材は半分だけ入れ、
2ヶ月ほどはその状態でよく生ゴミを混ぜていました。

暖かくなって発酵が良くなってきました。
そのためか、二つめのバッグに毎日500gの生ゴミを投入しても、嵩が増えない感じになってきました。
で、お隣に置いた一つ目のバッグから移住したのか、この二つ目も今日見たら、コナダニがまた大発生。😩   
繁殖力強いですね。

今回も、何かがまずかったか、急に生ゴミっぽい臭いが漂ったり、逆に、何かが功を奏して、生ゴミというより、秋の朽葉がちょうどよく腐葉土になっていくような、森林ぽい匂いに変わったり。
本当に面白いです。

理科の成績が悪かったのに、実験が大好きだった私は、野菜作りもコンポストもとても楽しくて、履歴書の趣味欄に「コンポスト」書きたいぐらいです。

さて、LFCコンポストとつきあっているうちに、
私の辞書からは「台所のごみ」「生ゴミ」という言葉が消えてしまいました。

だって、野菜の皮やヘタ、コーヒー殻お茶殻、や鳥・魚の骨や卵の殻って、もともと一つのものであったのが、私たちが食べないからというだけでゴミとして、捨てられる。
生ゴミに、人間がしているわけですよね。

その「生ゴミ」は、三角コーナーとか、人によってはシンクのあの丸いバケツ部分などに直接、なんとなく濡れたまま放置され、暑い季節などはたちまちに、臭いやぬるぬるを発していって、ゴミ化していくものです。

そこへ、ライフサイクルのやけに短いコバエが、わ〜いとばかりにやってきて、産卵します。これはもう、必ず起きることです。

生ゴミの発酵臭に惹かれて訪れるのは、主にショウジョウバエです。
これがそこに出ている生ゴミに産卵し、その生ゴミをば、そのまま別の、
「生ゴミの日に収集場に出すゴミ袋」へ放り込むことが、一般的には多いのではないでしょうか。または、あまりゴミが多く出ないご家庭では、数日、シンクのゴミ入れにゴミが入ったままとか。

するとどうなるか。
「燃えるゴミの日」を2、3日待っているうちに、卵は孵ります。
そして成虫が、少しずつ数を増やしながら室内を飛び回るのです。
新聞を読んでいると新聞に止まり、お茶を飲んでいると目の前を横切り、
なんともはや、うるさいです。
そして、発生源を考えると、いやーな気持ちになります。

コバエの勉強を続け、私ぐらいの手だれになりますと、片手の一閃いっせんで彼奴《きゃつ》らを掴み取ることができますが、大抵の方は、フラフラ飛んでいるのを追いかけ回して、両手でパチンとやっても、なかなか獲れないのではないでしょうか。

そうすると、元を断つのが一番です。

私のコンポスト熱は、家の中に生ゴミを無くするという使命を帯びたために、加熱してきました。

先ほども書きましたが、私は今では、野菜の皮やヘタ、卵の殻、鳥や魚の骨などは、「コンポストくんのエサ」と認識しているため、生ゴミと思っていません。

ですので、ハンドプロセッサーの、ポタージュなんかを作るのに使っていた容器にブレードをセットし、どんどん料理中に出た、食べない部分を入れていきます。
うまいことに、蓋が密閉できますので、コバエの介入する隙はありません。
それが溜まりましたら、ガーッと、ターボモードで粉砕してしまいます。
玉ねぎの皮は容器の底の方に入れるとか、アボカドの種は包丁で切っておくとか、さすがに鳥の骨は入れないとか、ちょっとは考えます。
(アボカドの種も粉砕できますが、まるのままだと ガッガッガ!
などと凄い音を立てるので、怖いです)

そうやって容器一つ分を粉砕したものは、だいたい300gになります。
それを、スーパーでくれたへなちょこなビニール袋に入れて、冷蔵庫へしまいます。ゴミと思っていないので、全然平気です。
その袋が二つになったら冷蔵庫からだし、電子レンジで加熱します。
万が一、コバエがちょっかいを出していても、ここで撃退をするのです。

その粗熱が取れたら、それを持ってベランダに行き、熟成の進んでいるバッグに入れて、シャベルで一生懸命掻き回します。

続きますね。


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