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エッセイ128.小さなタイムカプセル(8)夏休みの野原


まだまだ夏休みは先ですが、雨の降らない日は本当に暑いことが多いですね。
今日のお昼に細うどんを茹でて、冷たくして、取ってあった小さいかき揚げをフライパンでカリカリになるまで温めて、のっけて食べました。
市販のつゆでも、みじん切りのねぎをたっぷり麺に乗せ、ちゅるちゅるっと食べたら、ほんとうにおいしかった。

そうしたら、たちまち子供の頃の夏休みを思い出しました。
アロマの先生から、香りは直接脳に働きかけると聞きましたが、
私は食べ物で簡単にタイムカプセルの蓋が開いちゃいます。
なんなら蓋がないのか。
開けっ放し?

我が家では、夏休みはすっごいきちんと生活をさせられました。
父親が自営で、しかも仕事が夕方からだったので、
とにかく平日も週末も家にいるのです。
そして、何事も計画通りやるのが大好きです。
私のたちとして、掃除や整理が下手とか、遅刻が多いとか、今日できることは明日に伸ばすとか、いろいろ良くないことが多いのですが、
「計画通りに運ばないと、うき〜🙉となりやすい」
というのは、計画に従うことを強く仕込まれた、
子供時代のせいかもしれません。

朝早く起きて、カードの隅の穴に紐を通してある出席カードを首にかけ、
ラジオ体操の会場の原っぱへ行きます。
大人の人がラジオを持って来てくれて、みんなでラジオ体操第二までやるのでしたが、第二の方は、わからなければ見ていて良いことになっていました。

お盆の時はすごく出席者が減るので、なんで7月にお盆があるのに、
8月にもう一回あるのかなと思っていました。
逆に7月にお盆をするのは東京ぐらいだと、あとから聞きました。

先の鋭い雑草が膝まであるところを歩いたりして、
朝露に濡れた脚が痛痒くなりました。

原っぱでは 自由研究に使うため、数珠玉やツユクサをよく摘みました。
数珠玉は、集めて帰って、茶箪笥の中の茶托に載せて乾燥させ、
針をつかうところは母親にやってもらって、アクセサリーを作りました。


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ツユクサは、本当に良く染まりました。
紫の朝顔とツユクサの、透き通るクールな色が大好きでした。
だから今年は、西洋朝顔のうちでも、しぶとくて知られている種類の種を買ってきて、ひょうたんの隣に植えてあります。
オーシャンブルーという種類です。

ツユクサは ところで、どこを引っ張ってもすぐ切れまして、
どの節からも根っこを出します。雑草ですから。
嫌な人には嫌な性格かもしれませんが、私は結構好きです。

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良く見ると、耳の大きい犬か、痩せすぎの像みたいですね、ツユクサって。

夏休みのラジオ体操には、帰省する子のことを考えてか、
皆勤賞はありませんでした。
スタンプを押してくれる割には、最後にもらうものに等級がなかったです。
ある年は、砂消し(ざらざらした消しゴムです)、三個組とか。
ある年は、コケシのオカキで、袋から出すと、オカキは普通のもので、袋の方にコケシが描いてあるのでした。

砂消しって、何に対して使うんでしたっけ。
ザラザラ感と、力を入れすぎて穴の空いたノートは思い出せるのですが、
どんなときに使わなくてはならなかったか、忘れてしまいました。


今日はここまでで・・。

最後まで読んでいただいて ありがとうございました。


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